【ヘタリア】いつのまにやら、非日常!!!! (ページ21)

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、

「っAちゃん!!!!????」

珍しくロシアの慌てた声が聞こえた。

「……っやっぱり……お前も私たちのことが
怖いのか「っ違います!!!!」

ベラルーシを遮って、口を挟んだ私。
涙声になって情けないけど、これだけは
否定しなければならないと思った。

「…まず、私たち、人間が、あなたたちに辛い
思いをさせてごめんなさい。」

声がとぎれとぎれになって話しにくかった。
でも、それを気にせず続ける。

「皆さんと人との違いは、確かにあります。
それは事実で変えられない。
でも私は、その違いから目を背けて、
気付かないふりして、同じだって思った。
それがすごく、申し訳なくて。」

なにかとなにかを比較して、その違いを
認めなければ、そのなにかの個性を、すなわち
そのなにか自体を全否定することになる。

ある意味、怖がったり敬遠したりするより
酷いこと。

そんな私は、こんなことが言える立場なのか
分からない。

だけど、

「でもその違いがあってこそ皆さんで、
その皆さんを怖いなんて思ったこと、今まで
一度もないです!!!!!!!!!!」

心からの言葉をぶつけたかった。

そして、

「……そして、虫がいい話かもしれないけど、
信じられないかもしれないけど、
私は、皆さんと仲良くなりたい、
友達になりたいんです!!!!!!!!!」

目を背けず、逸らさず、ちゃんと関わりたい。

勢いよく、三人に向けて手を伸ばす。

「私と正式にお友だちになってください!!!!」

…なんか言い方へんだったような気がするけど
気にしない。

すると、私の手があたたかい何かに包まれた。

それは、ロシア、ベラルーシ、ウクライナの
手。

三人とも穏やかに笑っていて、めったに
見ないその表情に、呆けてしまった。