Killer dei sogni

18話＊ ページ22

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「あーあ、疲れたわ」
最近いいこと無しだしつまらない
適当な標的だから俺が思い入れする必要なんてないか


「やば」
バレない程度に口に出した言葉
俺の手に握られている雨の便箋、この便箋を使うのは、兄しかいないはず
だけど、兄のことは限られた人しか知らない
ましてや、琥珀にすら言っていないもう一つの俺の事情
だれかに口出しをされる必要なんてない、これは俺の問題、俺が一人で解決しないといけない問題だ
誰か一人でも巻き込むわけにはいかない




誰一人、俺の


私の事なんて知らなくていいんだ




「ん？ そー？」

「？！」

琥珀が心配そうに俺の様子を伺う


ごめんな、みんな
これだけは知らなくていいから


昔からこのチームを引っ張って行ってるリーダーはこの俺だ
まぁ、こんな陰気臭いはなしはまたあとでしよう


『みっつのいろがかさなるたそがれどきに』


『おれはまたおまえにあいにいくことにした』

これは兄弟の俺らにしかわからない合言葉



「、、、」

今日の琥珀はなにか違う
ただ単に俺の思い違いかもしれないが、でも何かが違っている


「かわったな」

琥珀のことを誰よりも近くで見て来たと思っている
まぁ、それでも分からないことだらけだけどな


「そー？」

「ん？、何でもないや」

いつもの笑みを浮かべて歩き出す



「あー、なんかいいことないかなー」

今回のターゲットは何となく予想がつく
まあ、私を裏切った友人の中に突然もぐりこんだ人物でもあったから

部活の先輩だけど、愛想なんていらない

本心でぶつかっていこう


「今日もやるか」
　
　

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