参 ページ5
寧々side
「これから鍛刀及び初期刀を決めていただきます。」
「初期刀?/しょきとう?」
「初期刀はあなた方の“始まりの刀”。この中の五振りから選んでいただきます。」
こんのすけはどこからか刀を取り出した。
長さは…全部同じ位かな。
「右から、加州清光、山姥切国広、蜂須賀虎徹、歌仙兼定、陸奥守吉行となっております。」
「ほう、これが加州清光になるのか。ちなみに、これが人になるのか?」
「はい!のちに“顕現”します。」
「ねーねー!かしゅうきよみつってどんなの?」
「加州清光、剣豪で新撰組の一番隊隊長の、沖田総司が使ってたとされる刀だね。」
「…類、刀にも詳しいんだ。」
「いやぁ、つい最近ショーのことで刀に触れる機会があってね。気になって調べていたんだよ。まさかこんな形で御披露目になるなんてね。」
…なんか、すっごく裏が見えるけど。
触れたらめんどくさいことになるだろうし、言わないでおこう…。
「では、オレはこの…え〜…」
「「蜂須賀虎徹。」」
「蜂須賀虎徹にするぞ!!金ピカでスターにふさわしい色をしているからな!!」
「安直だね。」
「えむと類は何にするの?」
「あたしはね〜これ!」
「確かそれは…」
「陸奥守吉行。坂本龍馬の愛刀だよ。」
「へぇ。ところでなんで陸奥守吉行にしたの?」
「えっとね!この刀からぎゅわわ〜って力を感じたの!」
「…わからんわ!!」
「で?類は?」
「僕はこれにしようかな。」
「山姥切国広?」
「ああ。山姥は空想の生き物として片付けられてしまうことが多い。しかし山姥を実際に斬ったとされる山姥切国広に実際に話を聞けば、新たな発見になるかも…」
「あーもうわかった!とにかくお前は山姥切国広なんだな!?」
「寧々ちゃんは何にするのー?」
「わたしは……」
「加州清光か?」
「う、うん。なんか、気になっちゃって…」
「…しかし、見事に割れたな。だが、蜂須賀虎徹を譲る気はないぞ!!」
「残念ながら、僕も譲れないね。」
「…わたしも。」
「みんなおちついて〜!!ここは、わんだほいの元気さで勝負しようよっ!」
「待て!そんなのお前が圧勝するに決まっているだろう!ここは、誰が一番輝いているかで…」
「もう、決まらないから。普通にジャンケンでいいでしょ。」
「うん。僕も賛成だよ。」
「ム!まあ、いいが…」
「じゃあ、いくよ〜!」
「「「「最初はグー、ジャンケン…」」」」
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いお - すごく面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年2月28日 20時) (レス) id: d21d734efb (このIDを非表示/違反報告)
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