審神者研修編‐壱 ページ3
司side
「……着きました。あなた方用の本丸、本丸No.XXXXXX、ワンダーランズ×ショウタイム本丸です。」
井之下の一言で瞑っていた目を開けると、かなりの大きさの屋敷が俺らを出迎えた。
「わあ!!おばあちゃんのおばあちゃん家位おっきいお屋敷だ〜!」
「いやでっか…ここに何人住むつもりなのよ…」
「さて、ここからは私は別件があるので…」
「おや?井之下さんは本丸を案内してくれないのかい?」
「いえ、ここからは、“こんのすけ”に案内してもらいます。」
「こんのすけ?」
「お呼びでしょうか?」
そこには、黄色と白のキツネのような動物が声を発していた。
「うわあああああ!?」
「うるさ……」
あのぬいぐるみの時を思い出したな………
「わあ!キツネさんだ〜!」
「ほう…?セカイは僕達の想いで出来ているからなんでもありだけど、ここは現実だからなぁ…どんな原理で動いているのだろう…?持ち帰って解剖…」
「待て待て待て!!まず話を聞くぞ!」
類に至っては、危険過ぎて放っておけんわ!!
井之下の方を向くと、呆れ笑いを浮かべながら話した。
「この子がこんのすけ。あなた方をサポートしてくれるクダギツネです。」
「はじめまして!こんのすけです!えっと…天馬司様、鳳えむ様、草薙寧々様、神代類様ですね!よろしくお願いいたします!」
「え、あ、よろしく……」
「じゃ、こんのすけ、あと任せていいかしら?」
「はい!お任せください!」
こんのすけが自分の胸を叩き意思表示をした瞬間、固かった井之下の顔が緩み、
「……敬語疲れた〜…、早く自分の本丸帰ってショタ達に癒された…ハッ!」
「……井之下さん?」
「……いいや!敬語外そっ!どーせ君達と同い年だし!」
「なっ!?井之下って、高校生なのか!?」
「そーだよ〜高一〜、あ、改めて自己紹介するね〜」
「井之下あのん、君達の本丸の担当だよ〜、わからないことあったら、いつでも聞いてね〜♪よろしく〜」
「あ、ああ…」
「じゃ、こんのすけ、あと頼んだ〜!ワンダショのみんな、またね〜!」
そういうと、また時計を操作して去っていった。
「うん!またね〜!!」
「…なんていうか、後半怒涛だったね…」
「ああ。だが、安心できそうな気がするな。」
「…お話は終わりましたでしょうか?早速、本丸案内に向かいたいと思うのですが…」
「では、行こうか。」
「わくわくどきどき本丸探検だ〜!」
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井之下あのん
YSDメーカー様
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いお - すごく面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年2月28日 20時) (レス) id: d21d734efb (このIDを非表示/違反報告)
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