濡髪 ページ15
｢いやぁ、あんずちゃんとこんなにお話する機会なかったなぁ。｣
Aは乱暴に髪についた水分をタオルに染み込ませながら、あんずと共に普通科からアイドル科へ移動した。
アイドル科の脱衣場には、ドライヤーなどといった備品はしっかり備わっているのに対して、普通科にはそういったものはなく、あんずもAも髪から水を滴らせて歩いた。
｢あ、9時になる。急ぐよあんず。あいつに嫌味言われちゃう。｣
アイドル達は、9時から軽くストレッチを済ませ眠る準備を始める一方で、Aはプロデューサー会議を行うことになっていた。
｢おやおや！女性はやはり長風呂なのですね！自分は昔は、真冬でも冷水を浴びるだけの入浴が普通でしたので、長時間ぬるま湯を浴びることは大切ですよね！｣
｢あはは、ごめんて。｣
会議室に入ると、既に七種はPCを起動させ待っており、やはり嫌味を言われた。
｢あんずちゃん。こんな男は彼氏にしちゃダメだよ？｣
｢･･･はぁ。大して待っていませんよ。早速始めましょう。｣
嫌味には嫌味で返そうと、そう言ったAに、七種はため息をついた。
今日の活動報告、明日の予定についてなどを話して、30分程度のミーティングは終わった。
｢おつかれおやすみー｣
そう言って部屋を出ようとするAの腕を七種は掴んだ。
｢すみません！Aさんと明日のEdenの練習について少しお話したいので、あんずさんは席を外して頂けますか？｣
｢っ！！！｣
七種のAの腕を握る力が尋常ではなかったため、Aは声を出すことも出来なかった。
｢あ、失礼します。｣
素直にあんずが出ていくと、七種は乱暴にAを引っ張った。
｢貴女、髪濡れてるじゃないですか。｣
｢え、あんずちゃんも濡れてたよね？｣
｢彼女は結わえておられました。あなたは･･････まったく。｣
｢え？怒ってるの？｣
｢美しい女性が風呂上がりに、艶やかな黒髪から雫を落としてるのを見て興奮しない男はいません。｣
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巣ガモ(プロフ) - お師さんのクロワッサンさん» お師さん好きの方にそう言って頂けて嬉しいです！コメントありがとうございます。 (2019年6月10日 7時) (
レス) id: b191e7971f (このIDを非表示/違反報告)
お師さんのクロワッサン - あ"あ"あ"！！！お師さん好きの私にはたまらない作品です！！！これからも応援してます！頑張ってください (2019年6月9日 22時) (レス) id: e5f344db99 (このIDを非表示/違反報告)
巣ガモ(プロフ) - るもいさん» ありがとうございます。コメント励みになります！ (2019年5月26日 14時) (レス) id: b191e7971f (このIDを非表示/違反報告)
るもい(プロフ) - とても内容がよくて、最初から一気読みしてしまいました！更新楽しみにしています！ (2019年5月26日 0時) (レス) id: c365e10257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巣ガモ | 作成日時：2019年5月20日 18時
