【 名探偵コナン】今日も嫁たちがハイスペック過ぎて惚れる【 平和島静雄体質でれっつ救済！】part2

呆気にとられ、普通を問い、その心は締め付けられた。 ページ22

ガキの存在に気づいてからというもの

現在に至るまでの経緯を聞いて開いた口が塞がらなかった。

そして何より…

「オイ！防護服着ねぇで爆処に向かった挙句、

解除し終わってない爆弾の傍らで煙草ふかしてるったァ

…どういうこのなんですかねぇ？

…爆処班Wエースと名高いは・ぎ・わ・ら・く・ん？？」

「………たいっへん申し訳ございませんでした。」

「てめぇ後で上からの懲罰覚悟しとくんだな」

「うぅ…マジかよ…」

「ったりめぇだろうが!!……で、ガキお前ささっき

『閉じ込められてたから逃げれなかったの。解体の邪魔はだめだから。待ってたの。』

って言ってたが、お前は何をもって邪魔って言ってんだ？」

「おい、松田！」

「てめぇは黙ってろ。ってか、救急隊員呼んでこい。それか誰かに呼ばせろ。」

おかしいんだよ！

そもそも、ガキが閉じ込められてたってことは児童虐待、

並びに監●(＝●禁)もしくは育児放棄の疑いがある。

それなのに、こいつは……自分が死にかけてたっつー自覚がない。

まるで他人事のように、生き急いでいるとも違う

…ただ自分自身のことを一切考えていない。

自己主張が強いはずの幼稚園児もしくは小学校低学年のガキが

死にかけたのに泣かないどころか命の危険を前にしてもなお

冷静に行動している。

そんなの…どう考えてもおかしいだろうが！！！

ふつう泣きわめくだろ
　
　 ふつう腰を抜かすだろ

ふつう大人に助けを求めるだろ

そんな”ふつう”がコイツにはない。

虐待やら育児放棄をする親以外の大人との繋がりが希薄だったんだろ。

下手したら大人はそういうものだと刷り込まれてるのかも知れない。

それでも、この小さな子供が相棒を救ったのなら…

まだ大人を信じることを完全に諦めたわけじゃないと信じたい。

まだコイツの中に生きる意志があることを信じたい。

だから…はっきりさせねぇといけねぇ。

どうして一人で解決したのか

　 どうして閉じ込められていたのか

そして何より

大人は子供を守る存在だということを

相棒の小さな命の恩人に片っ端から分からせねぇといけねぇ。

それに加えて伊達あたりに連絡して親をしょっ引かねぇと…

明らかにやせ細った小柄な子供が大の大人を救ったんだ

…なら、

その小さな子供を救うのは救われた大人達の役目だろ？

冷え込む心とこみ上げる思い。→←その堪忍袋の緒は引きちぎられた。

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