いつかいなくなる私は 探偵チームKZ事件ノート

最後の魔法 ページ41

フワフワと空に浮かんで、皆を眺めた。



良かった、解散なんかしたら、若武の寝室に夜な夜な出てき訴えようかと思ってたのよね。








風「もう、良い？」




私はもう思い残したことは無いと、頷いた。



風子さんは両手を胸の前で組んで、何やら呪文のような言葉を唱え出した。






風子さんが唱えてる間、私はまた下の方を見た。




あ、マリンが泣いてる。



私は泣かないでって呟いてみた。




まぁ、聞こえてるわけないんだけどね。







視線を風子さんに戻す。




風子さんの手の周りに、黄緑やらピンクやら藤色やら…カラフルな光が出来ていた。





風子さんはウインクして、とびっきりの笑顔を見せた。






両手を突き出したら、その光は皆の頭に散りばめられた。








魔法をかけられた皆は笑顔になっていく。







さすが、世界で一番美しい魔法…





風「フフ、これで良いかしら？」




私は首を縦にふり、お礼を言った。




風「後は、私はついていけないから。」



うん、風子さんは生きているものね。





私たちは手を振り合って、逆方向へ歩いて行った。









忍、呼び出してくれるの、楽しみにしてるからね。









ありがとう、kz。









またね、kz。









fin.

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