【七つの大罪】 ＊リク制短編集＊

キングゾーン＊「似合ってる？」 ページ33

「おそよう、キング！ ねえねえ、これ見て！」

もうそろそろお昼になるというのに未だ眠り続けようとするキングを無理やり起こす。


「おそよう！ キング！！」

大きい声でいうと、彼はむすっとした顔で言った。


「おはよう、A。おいらに何の用だい？」

眠そうに目を擦るキング____ハーレクインはとても可愛い、なんて思ってしまう。


ちなみに私はキングに絶賛片想い中である。

……だからかな。何でも愛おしく感じてしまうのは。




「ねえ、このお洋服見て！」

そう言って少しフリルの付いたワンピースをひらり。

するとキングは、それがなんだと言わんばかりに顔をしかめる。



わかってないな、と思った私は「街で買ったの！」と説明を入れる。



「誰と買いに行ったんだい？ ……君のことだから、一人では行かないだろ?」

キングが不思議そうな顔をする。

私はにっこりと笑って、「メリオダスが一緒に行ってくれた！」なんて言う。




キングは一度ピクリと眉を動かしムッとした表情を作った。が、そんなのは ほんの一瞬で、「そうかい」と言った。


よくわからないキングの行動に首をかしげたが、「まあいっか」と考えることをやめ、もう一度くるりと回った。

「ねえ、似合ってる?」

なんて、ふわふわと宙に浮いて居る彼に問う。





彼は顔を真っ赤にして、そっぽを向いていった。



「……まあ、にあってるんじゃない？」

重ねては滲む。〈切恋〉→←ディアンヌ ゾーン＊

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