いち＋に＝さん【月島兄弟】

±5 ページ6

.


校長先生のやたら長い話付きの入学式を終え、
今日はそれだけで終わりなのだ。

各々、部活見学だったり帰宅だったりだけど
私はどうしようか…




「Aちゃんは女バレに入部するの?」

「んー…今のところその予定は無いかな」


明光君も蛍もバレーをやってたから、私も始めたんだけど
どうも女子高校生という先輩は苦手だ。


「じゃあAちゃんも男子バレー部の見学行こうよ！」

「え、行って大丈夫かな?」

「もしもの時は俺も一緒に怒られるから！」

「お、おう」


かくして、私も男子バレー部の見学に行くことになった訳だけど。




「マネ希望ですかコラ」

「違うとか言い出したら泣くからな！」


ボーズの先輩?とちっちゃい(って言っても私の方が小さい)先輩??に絡まれてます。なんでこうなったし。

忠君！助けて！
私、今助けてほしいな！←




「コラ！女の子イジメちゃダメだろ?」

次に来たのは、すっごく優しそうな、笑顔が素敵な(絶対)先輩。


「イジメて無いッスよ！」

「勧誘ですよ勧誘！」

どこが勧誘じゃボゲェ！←


「まぁ、2人が近づくのもわかるなぁ…君、名前は?」

「え、えと、(人1)Aです」

「Aかぁ！名前も顔もかわいいね(ﾆｯ」


いや………先輩の方がかわいい絶対！←
つられてニッと笑いそうになる。




「すみません、コイツ僕達についてきただけで」

あ、この声は蛍！
と認識すると同時に、私は後ろに引き寄せられて。


「なんだてめ、彼氏かコラ」

ボーズの先輩の言葉にニヤリと笑うと
そうです、とか笑えない冗談を蛍はかました。


「ちちち違いますよ！ただの幼なじみです！」

「チッ」

「蛍舌打ちすんな！」


舌打ちの意味が全くわからない私でした。

±6→←±4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す