��no8なるAIアシスタントによれば、黒さんと白さんは並行世界に転送されたと言うのですが、さてどうしましょうか ページ3
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「よかーまさんさ、」
「ん？」
「ちょっとフライングやけど、プレゼント。」
「え、ええの」
「今流行の、ほらスマホと連動させるやつ」
「アレ○サ的な」
「そうそう。なんか便利かなーて思うて。
よかったら教えて、私も買うから」
「完全に、自分で買う前に俺に試させてるやん」
「あ、バレた？」
「まあ、ほんまにありがとう」
「おめでとう」
小早川Aはうちのメンバーの一人である。
芸歴20年、2005年に8人目として加入。
右往左往と紆余曲折の末、現在に至る。
肩書きは、アイドル、歌手、俳優など。
――――今まではそれで良かった。
これからも、それで良かったはずやのに―――。
…
プレゼントを受け取り、家に帰って
とりあえずスマホと同期させてみた。
『こんにチは、よこやまさん。
私はエヌオーエイトです。』
「おー、よろしく」
適当な返事も、それは直ぐ様拾った。
『エヌオーエイト、とは試作number8の略デす。
気軽にno8とお呼びくだサい』
『情報の共有中……』
『しばラくお待ちください……』
何や大仰なことである。
『このno8を使ッて出来る事をお伝エします』
「いやええよ、明日早いから、もう寝るわ」
『おやすみなさイ』
そう言って俺は、いつもより特段に早く布団に入った。
もう既にこの機械と会話している自分に、少し驚いた。
こういうのが近未来言うやつなんかな。
ぼやけていく意識の中で何となくこんなことを思うていた。
――目覚ましは鳴らへんかった。
野性の勘が働いて、全細胞が寝坊したと訴えている。
アレと、何や同期やったか連動やったか、
させたせいやったかと焦ってハネ起き
スマホを見る。
しかし、時間は早朝、目覚ましなんか鳴らんはずである。
大丈夫か、小さくスマホを放って、もう一度
枕に頭をつけた。
その時。
……違う部屋や。
視界に広がるこの部屋は、見慣れた
自分のマンションではなかった。
言い換えてみよう。
…知らん部屋や。
…………いや、あの、……は？
「………どないなっとんねん」
『お呼びでスか？』
.
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ひるた(プロフ) - このような文章形態のお話、大好きです。首を長くして更新を待っております。文章がもう…ド性癖です。なにかの作品の影響を受けられたのでしょうか…？ (2023年1月16日 2時) (
レス) id: d618c40589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年2月12日 21時
