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目の前の余裕そうな顔をしたやつらに違和感を覚えた。
何故こんなにも劣勢でそんな顔ができるんだ。能力者なんてアイリンしかいねェくせに。
たかだか100人にも満たないただの海賊程度が何をどう考えたら対等にわたりあえると思ってるのか、ついに頭がおかしくなったとしか思えねェ。
次の瞬間
「かはっ」
『あんたに自由に動かれるのは困るからね、ちょっと寝ててね』
「オーガー！？」
今何が起きた。
目の前にいたはずのアイリンが一瞬にして消えた。そして俺の真横にいたはずのオーガーの背後を取り肘を落とした。
さっきまみえた時とはスピードが桁違いじゃねェか…！
まだなんか隠してやがるのか、小賢しい。
っておい
「や、やめろアイリン！俺に剣を向けるなぁ！！」
『チッ…随分おっかない能力持ってるくせに結局仲間頼みかよ』
「うちの船長倒したきゃ、まずは俺を倒すこったな」
『めんどくさ…あんたの相手してる場合じゃないんだが、雨のシリュウ』
「連れねェこと言うなよッ！」
正直、アイリンのここまでの成長には度肝を抜かれたと言わざるを得ない。
あいつらにとっての想定外がクザンなら俺たちにとってのそれは完全にあの女だ。
死んだかと思っていたやつがここまで厄介な存在になっていようとは誰が思うか。
「おらっ！」
「いけアイリン！ここは俺らに任せろ！」
『あんたら…！
ありがとう、死なない程度に死ぬ気で抑えといて』
「まーた無茶なこと言いやがって」
『返事は？』
「了解ーッ！！」
俺が白ひげの船にいた時代、16番隊とはあまり関わりもなかった。16番隊でいちばん仲のいいやつと言えばアイリンでたまに飯を食べるのが一緒になって話していた記憶がある。
だから戦法や戦術は朧気にしか覚えていないが確か集団戦術に長けていたような気がする。
それよりもあの女だ。
また再び目にも止まらぬ早さで目の前から消えたと思えばやつはクザンと再び対峙していた。
「その速さと移動手段、“剃”か。まァた余計な能力身につけちまって」
『同じ人間であんたらに出来て私にできないわけが無いでしょ。てかあんたそろそろ疲れのひとつくらい見せてくれないと困るんだけど』
「いや、おじさんもうヘトヘトよ。今すぐにでも寝てェくらい」
『そっか、じゃあ強制的に寝かせてやるよ！！』
アイリンはやはりあの時無理矢理にでも仲間にしておくべきだった。
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葵(プロフ) - Reiさん» Rei様コメントありがとうございます。お褒めの言葉が大渋滞で光栄の極みです！長い作品になりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました！！ (9月21日 1時) (
レス) @page28 id: a9dfcafb0e (このIDを非表示/違反報告)
Rei - 最後までお話読ませていただきました!!!作者様マジで文才凄いです!!!!!!感動シーンの耽美に私もう何回も泣いちゃって(オーバーな表現とかじゃなくてマジで)涙腺画だいぶ緩くなっちゃいました（笑）めっちゃ尊敬します。こんな神作品を作って頂きありがとうございました! (8月8日 9時) (レス) @page29 id: b86dee8da5 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます。ドキドキハラハラしていただけて何よりです！なこ様の温かいお言葉本当に嬉しかったです！最後までお読みいただいて本当にありがとうございました！ (2023年2月23日 13時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» ほんの少しでも葵様のお力になれていたとしたら本望です´`* ココナッツでは長いでしょうから、是非ココとお呼びください~ 次作も楽しみにしております！ お疲れ様でした~！ (2023年2月21日 23時) (レス) id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！どのような物語展開になるのかと、頂上決戦始まり時はドキドキハラハラさせて頂きながら読ませて頂いていました。最後はまた巡り巡ってエースとハッピーエンド♡本当に良かったです！！おつかれさまでした(๑>◡<๑) (2023年2月21日 22時) (レス) @page27 id: 2ce513ca08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年2月7日 22時
