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再びその鮮やかな青い炎を両手に広げると空高く飛び上がり声を張った。
「聞け！白ひげ海賊団！！
作戦は失敗、これより我らは撤退戦に入る！全員命を最優先に船に戻れ！！1人でも多く命を残せ！！」
「あららァ？逃げ腰なんて落ちたもんだなァ、白ひげ海賊団も。ま、させねェけど…ッ」
『させねェのはこっちのセリフだよ』
撤退戦で最も厄介なのがこの男。
海を凍らされでもしたら退路も何も無くなってしまう。それだけは唯一にして絶対に守らりきらねばならない最低条件だ。
青キジと自分の体を宙に浮かして空中戦に持ち込む。地面や海に触れさせた瞬間こちらが絶望的な状況になってしまう。それが阻止出来ればもう十分だ。
「邪魔してくれるじゃないの、お嬢さん」
『それもこっちのセリフだね。海軍辞めてまで私たちの邪魔するなんてさ。そんなに嫌いか私たちのことが』
「別におたくらを特別恨んでいる訳では無いよ。この結果になったのもたまたまさ」
『たまたまでここまでされちゃたまったもんじゃないんですけどね』
海軍大将となんてもう二度とやり合いたくないと思っていたのに。黄猿でも赤犬でもない彼ならまだ…とも一瞬思ったが嫌なものは嫌だ。
イレギュラーにも程があり彼の考えていることは全く理解できない。理解出来ても納得できないだろうから考えるだけ無駄だろう。
空中戦になれば私の方に分があるかと思ったがそういう訳でもなかった。大気中の冷気を駆使しあの手この手で追い詰めてくる、流石は元海軍大将と言うべきか。
何とか凌ぎ時間を稼げた反面、傷から溢れる血と体力は消耗する一方だった。
「見え見えの時間稼ぎにいつまでも付き合う訳にもいかんのよ。悪いが俺ァ先に下に」
『ほんっとに追いかけるのが好きなんだね、しつこい男は嫌われるよ』
「おっとそれはちょっと傷ついちゃうなァ」
思ってもないことをペラペラと。
下の様子を見てもまだ退避には時間がかかりそうだ。
「アイスボール」
『ッ何…！？』
著しく空気が冷え、ピキピキと音を立てて凍っていく。
そして数秒もしないうちに私を取り囲むように球状の氷塊が私を閉じ込めようと広がる。
覇気と剣で破壊し外にとび出たがこの隙は彼には十分な時間だった。
「アイスエイジ！」
「うぁぁあ！？」
その時にはもう島一帯が氷の地面と化していた。
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葵(プロフ) - Reiさん» Rei様コメントありがとうございます。お褒めの言葉が大渋滞で光栄の極みです！長い作品になりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました！！ (9月21日 1時) (
レス) @page28 id: a9dfcafb0e (このIDを非表示/違反報告)
Rei - 最後までお話読ませていただきました!!!作者様マジで文才凄いです!!!!!!感動シーンの耽美に私もう何回も泣いちゃって(オーバーな表現とかじゃなくてマジで)涙腺画だいぶ緩くなっちゃいました（笑）めっちゃ尊敬します。こんな神作品を作って頂きありがとうございました! (8月8日 9時) (レス) @page29 id: b86dee8da5 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます。ドキドキハラハラしていただけて何よりです！なこ様の温かいお言葉本当に嬉しかったです！最後までお読みいただいて本当にありがとうございました！ (2023年2月23日 13時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» ほんの少しでも葵様のお力になれていたとしたら本望です´`* ココナッツでは長いでしょうから、是非ココとお呼びください~ 次作も楽しみにしております！ お疲れ様でした~！ (2023年2月21日 23時) (レス) id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！どのような物語展開になるのかと、頂上決戦始まり時はドキドキハラハラさせて頂きながら読ませて頂いていました。最後はまた巡り巡ってエースとハッピーエンド♡本当に良かったです！！おつかれさまでした(๑>◡<๑) (2023年2月21日 22時) (レス) @page27 id: 2ce513ca08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年2月7日 22時
