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しばらく話していると敵意がないのもだいぶ伝わったのだろう、彼の警戒が解けてきたのがわかった。
『ねェ、好きな女の子ってどんな子？』
「あ"？？」
さっきつけてきた時に聞いてしまったふたりの話を聞いてみると随分低い声が返ってきたが、ため息とともにちゃんと返してくれる。ぶっきらぼうだが優しい人だな。
「……生きてるかも分からねェ女だ」
『…生きてるか分からない子をどうして想い続けられるの？』
「………最初に惚れた女が1番いい女だったら他のやつなんて目に入ってこねェだろ」
『………』
エースも、そうだったんだろうか。
私が好きになるよりずっと昔から私を好きでいてくれた。
『……会えるといいな』
「余計な世話だ」
『ローに言ったんじゃない！その子にだよ。
ずっと自分のことを想ってくれてる人が居るってことは幸せな事だから。
はやく、会えるといいねって思ったの』
ふん、とそっぽを向くローだったが本気で嫌そうな顔はしていなかった。
どうか生きて出会えることを祈ろう。
私にとってのエースが彼女にとってのローになるはずだから。
「…でもあいつは俺を好きじゃねェ」
『え、意外と弱気？私なんてタイプとは真逆の男に落とされたんだからいけるよ自信持ちなって！』
「火拳屋か」
『うん。エースはそもそも恋愛対象じゃなかったのに。それでも惚れさせられちゃった。
人間はすぐに心変わりする生き物だもん。
だけど、何年経っても、姿が変わってもずっと変わらずに愛してくれるってそれだけで嬉しいんだよ。
ローはその人が昔とは変わってしまったとしても愛せる？』
「当たり前だ」
『ふふ、そっか！』
ただ礼を言いに来ただけなのにだいぶ長居してしまった。
なんだかんだ話に付き合ってくれるし、元来彼は面倒見のいい質なんだろう。
『じゃ、そろそろ行くね。
ルフィのこと、本当にありがとう。心臓はあげられないけどいつか力になれることがあったら助けに行くから』
「あぁ」
ハイテンションに手を振ってくれるハートの海賊団のクルーたち。船長のテンションの低さとの温度差がシュールだが温かみを覚えた。
少し、16番隊を思い出すな。
手を振り返して、自分の船のある港を目指した。
○
ローの想い人は「とりかご」の主人公ちゃんです。
宜しければそちらもぜひ。
【ONEPIECE】とりかご【ロー】
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葵(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね！嬉しい限りです！今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります！ありがとうございます！！ (2023年2月7日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます！私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです！今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います！ (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…！ これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます！ (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年1月24日 15時
