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数日かけてたどり着いたここはシャボンディ諸島。
『……久しぶりだな』
次々に生まれていくシャボン玉。
賑やかな遊園地に対象的なスラム街。
そして未だ残るヒューマンショップ。
マリージョアに近いこの地は私にとってずっと避けていた忌まわしき場所。
素性がバレてしまった以上、もうフードは被らずに歩く。
傷は髪で隠れているし、反対の顔も覚えている人間の方が少ないだろう。
天竜人に会うのだけはごめんだけど、ここには物資の買い足しと情報を集めに来た。
「お、お嬢さん旅の人かい？安くするよ」
『本当？じゃあ、このパンを3つとじゃがいもと……』
「まいどー！」
『ひとつ聞きたいのだけど、この男のこと知りませんか？』
私が取りだしたのは女ヶ島で貰ってきたある1枚の手配書。
決戦前にここに居たことはわかっていたがそれはもうほとんど一年前の話。だが、ハンコックとニョン婆さんの話ではまだこの近くにいるのではないかという。
「いや、知らねェな。嬢ちゃん海賊なんか探してんのかァ？」
『…そうですか、ありがとうございました』
まぁ、そう簡単に見つかるとは思ってない。
賞金額2億ベリー
死の外科医、トラファルガー・ローの手配書を眺め次の店に向かった。
数日場所を変えて聞き込みを続けたが特に成果は得られず、そろそろこの島を出ようと思っていた。
物資の補給は済んだし、今日情報が得られなかったら近くの島に行ってみることを決めた。
『この男を見ませんでしたか？』
「いやぁ、見てないよ。でもこの島にいるって噂は聞いたぞ。あくまで噂だがな」
『！…そう、ありがとうございます』
そう言われると島を出づらくなってしまうのだが。
もう少しここに留まるか船を出すか迷いながら31番グローブの街を歩いていた。
…2人、か。
人通りの多い道に出てしばらくそのまま歩くが後ろのふたりの気配は消えない。少し距離ができたところで曲がり角を曲がって身を隠す。
「あ、やべ」
「見失っちまった。一体誰だったんだ？」
「キャプテンのこと探してたけど知り合いか？」
「もしかして…」
「「彼女！？」」
違う。
全く見当違いの予測を嬉々として語る2人組は白いつなぎに独特の帽子をかぶっている。
…あのマークは確か。
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葵(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね！嬉しい限りです！今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります！ありがとうございます！！ (2023年2月7日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます！私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです！今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います！ (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…！ これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます！ (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年1月24日 15時
