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「うへぇ…疲れた……」
あいつら散々俺をこき使いやがって。
昨日主役だなんだともてはやした癖に手のひら返したように雑用俺に押付けまくって来やがった。
割に俺が間違ったりやらかしたりするとガミガミ言われるから勘弁して欲しい。だったら自分でやってくれ、俺まだこの船よく分かってねえのに。
気づけば太陽は頭上をとうに過ぎ去り白い月が空に浮かんでいた。
飯も風呂も済ませて綺麗になった甲板に出てみると昨日の騒がしさとは一転、凪いだ海と静かな空が広がる。
昨日の喧騒が嘘みてェだ。
俺はその甲板の真ん中に四肢を投げ出して寝転ぶとここ暫くの怒涛の日々を思い返した。
突然白ひげが俺の前に現れたと思ったらあっさり負けて、この船に捕まって。かと思えば拘束も何もされねェから首とってやろうと画策しても、結局100回も返り討ちにされて終わった日々。
今やその船に乗り船員として受け入れられてる。
少し前の俺には想像もしてなかった日々だ。
父親と渡り合った伝説の男、エドワード・ニューゲート。一体どんな男かと思えば恐ろしい男だ。俺がこんなに丸め込まれるなんてなぁ。
でも悪い気はしない。
俺は親父の名前をこの海で背負うと決めたんだ。迷わねぇ。
満点の星空の下ボーッとその星屑を眺めていた。
夜だが寒くはなく、むしろ時折吹く風が心地いいくらいだった。
そんな風に眠気を誘われまぶたを落としそうになった時カツ、カツと足音が近づいてくるのが聞こえた。
眠気にまとわりつかれて目線だけをそちらに向ける。
ヒュウと吹いた風が雲を連れてきて月明かりをさえぎった。おかげでその姿をはっきりと捉えることは出来ないが華奢な体つきであることだけがわかった。
その人物は俺の近くまで来て足を止めるとその口を開いた。
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
