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「遠征ィィィ！？！？」
エースにこのことを話したのは前日だった。
まぁ別にエースは16番隊では無いし遠征もあまり関係ないからいっかって思ってたからなんだけど。
「なんで言ってくれなかったんだ！！」
そんななんか修羅場の彼氏みたいなセリフ言わんでくれ。
『だってエースには関係ない事だし…』
あれ、私もなんか典型的な言い訳してる彼女みたいになってる？
「やだよ、行くなよぉ」
『んな事言ったってしょうがないじゃない。今回の遠征はそんな長くないし、すぐ帰ってくるから』
「でももしなんかあったら俺が守れねェ！！」
『イゾウさんも居るし、うちの仲間だって強いのよ。
私だってちょっとやそっとじゃなんもされないから大丈夫だって。
そもそも今回はただの偵察。危険な任務なんて何一つないんだから』
「でも…！！離れたくねェ……」
急に勢いの落ちたエースは顔をふいっと背けるとあからさまに行って欲しくないですオーラを前回にしている。
ルフィの話する時はお兄ちゃんっぽい顔してんのに今は完全に拗ねた弟の顔だ。
『だから言いたくなかったんだよ』
だいぶ高くなった彼の頭に手を伸ばすとサラリとしたその髪を数度撫でてやる。
『エースに行かないでって言われたら
私が、行きづらくなるから』
エースは私を失うのを怖がってる。
幼いながらにサボも私も1度失って、大切な人をもう失いたくないって言う気持ちはとっても大きいんだと思う。
『すぐに帰ってくるから、必ず帰ってくるから、行かせてくれない？エース』
行かない訳にはいかない。
私は16番隊、副隊長。
海に出る以上、絶対なんて保証は無い。
任務自体に危険がなくても海は気まぐれで災害に見舞われるかもしれないし、敵の海賊や軍艦に遭遇するかもしれない。
みんな、わかってることだ。
「……ほんと、早く帰ってこいよ。約束だかんな」
『ふふ、うん。約束。お土産持って帰ってくるからちょっとだけ待ってな』
「美味いやつな」
『さりげなくリクエストすんな』
全く、現金なヤツめ。
それでもやっぱりシュンってしてたから今日はいっぱい甘やかしてやろうと思った。
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
