１４話「寝起きギックリ」 ページ14
.。Aside
んん、苦しい。
呼吸がままならないのを感じる。
何かにきつく締められている感覚だ、なにこれ…。
ま、待って。これドンドン強くなってるよ？
ｸﾞﾇｩｩｩｩ！これ以上は死ぬ！本当に死ぬ！！………
『ハッ！夢か………って苦しい、苦しい神楽！放して！！』
お主か！お主のせいか！！
夢じゃなかったよ、現実だったよ！
ようやく私を離すと、神楽は眠い目を擦りながら言った。
神「うるさい。」
『ご、ごめんなさい…？』
.
神「A、泊めてくれてありがとな！楽しかったネ」
『う、うん。楽しそうで何よりでした…』
私は未だに痛い体を引きづりながら別れの挨拶を告げる。骨の節々が悲鳴を上げているように感じるのは多分気のせいだろう…。
そんな私を見ると、神楽は心配そうに告げた。
神「まだ痛いアルか？ごめん、私ちょっぴり寝相悪いアルネ」
『大丈夫、気にしないで…。まだちょっと痛いけど』
神「..サドに介護頼むアルか？ﾆﾔﾆﾔ」
『絶対悪化するわ！』
すると「つまんねーな」といいながら鼻をほじくりだす神楽。
それを横目に、私は苦笑いをする。
神「あ、そろそろ行くネ。ラジオ体操に遅れてしまうアル！」
『あははw熱心だね』
神「当然アル！そんじゃあなー、宿題頑張れヨー」
『うん、ばいばーい！』
バタン
…宿題。…宿題！？
＿＿.＿＿.
その時、ふと時間が止まったように感じた。
いや、いっそのこと止まってほしいと願う。
そう。私は忘れていたのだった。
夏休みの敵は、紫外線でも虫でも、はたまたサディストでもない。
自分の最も近いところにいるということを…。
＿＿.＿＿.
『宿題やるの忘れてたぁー！！』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
依兎｡.ｲﾄ.。 - すすさん» すすさん、ありがとうございます！初めてもらったコメントが褒め言葉で凄く嬉しいです！これからも更新頑張るので、僕の文才もない作品見てやってくださいw (2021年2月23日 13時) (
レス) id: 204f45673b (このIDを非表示/違反報告)
すす(プロフ) - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！今日から作品読んでたんですが、すごい内容が面白くて最高です！更新頑張ってください！ (2021年2月22日 19時) (レス) id: 9c1889318b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：依兎｡.ｲﾄ.｡ | 作成日時：2021年2月13日 22時
