１３話「例のアレ」 ページ13
.。Aside
神「A！」
お泊り会が始まって数時間経ち、時刻は十二時を回っていた頃、神楽は明るい声で私の名前を呼んだ。まだまだ元気は有り余っているらしい。
『どったの、神楽？』
神「何腑抜けた顔してるアルか！アレやるアルヨ！！」
『アレ？』
神「分かんないアルか？ほら、お泊り会には欠かせないアレネ！」
『うーん…』
なんだ！？
全然思いつかない、どーしよ！
お泊り会に欠かせない＋寝る前にやること…。あっ！アレか！！
『あぁ！アレね？』
神「そうアル！！」
神「恋バナ！」
『枕投げ！』
.
神「で、最近どうネ？」
『何がー？』
神「とぼけるなヨ、ヅラのことアル！」
『あ、あー…』
『(そういえば言ってなかったな…)』
『実はもう何とも思ってないんだ』
神「そーアルか、色々あったし仕方ないネ！」
『ん？なんで君は嬉しそうなのかな？』
神「べっつにぃー！」
『なにそれ、滅茶苦茶可愛い、好き。』
神「そんなことより、」
神楽はデレデレな私を無視し話を続けようとする。
どうやら今のは本題じゃなかったらしい。
神「Aはサドが好きアルネ？」
『ﾌﾞｯｯ！ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…』
あまりに拍子抜けなことを口にするので、
思わず気管にお菓子が入りそうになった。
喉元に違和感は残っているが私は必死に答えた。
『んな訳！あんな奴の何処がいいのか見当もつかないし！』
神「焦ってんじゃん。」
『こっこれは…』
神「ﾌﾟﾌﾟﾌﾟwうぶアルな〜。アマチャンが足掻いても無駄ネ！全部お見通しアル！」
『それをいうならアマチュアね…、ていうか誤解しないで！私あいつのことなんかなんとも思ってないし……いや、なんともは思ってるんだけど……あ、いやそういう意味じゃなくて。何ていうか、気になってるだけ……ん？違う違う！そういうことじゃなくて！』
神「あぁー、要するにあれアルな。嫌ヨ嫌ヨも好きの内っていう奴アルな」
『掠ってもない！』
神「でもそんなんじゃ、いつまでも恋は実らないアルヨ？」
『…じゃあさ、そういう神楽はどうなの？好きな人居るの？』
神「！？い、いる訳ないだろバカチンが…！」
『え、待って。何その反応？やだｯ居たの！？誰、誰！』
神「あっあいつはただ、ラジオ体操一緒にやってるだけネ！」
『ふぅん、ラジオ体操の男の子ね〜？』
神「！！」
『詳しく聞かせてもらおうか！』
神「…」
.
この後私は駄々をこねて土下座をし、ようやく聞かせてもらえたのでした。
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依兎｡.ｲﾄ.。 - すすさん» すすさん、ありがとうございます！初めてもらったコメントが褒め言葉で凄く嬉しいです！これからも更新頑張るので、僕の文才もない作品見てやってくださいw (2021年2月23日 13時) (
レス) id: 204f45673b (このIDを非表示/違反報告)
すす(プロフ) - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！今日から作品読んでたんですが、すごい内容が面白くて最高です！更新頑張ってください！ (2021年2月22日 19時) (レス) id: 9c1889318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：依兎｡.ｲﾄ.｡ | 作成日時：2021年2月13日 22時
