【オリジナル】ニセ野球ぶ～！！ (ページ11)

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その紙には、大きく❝チビオ❞と書かれていた。

「君は今日から、チビざき！チビざきチビオだ！」

「……！？(い…痛いとこをついてきたァァァァ気にしてるのにぃぃ！)」

ぬへへへへへへ！と大口を叩いて笑うアナタシア先輩に、イサオ……いや、チビオは、紙を突きつけられて、ガクーンとしている。

コイツちびだし、気にしてるみてぇだから、大丈夫か？

オレはチビオのことを横目で見たが、全然大丈夫そうではなかった。

燃え尽きた蚊取り線香のように顔が真っ白になっている。

「あ、もう一つ考えたんだが……こうゆーの。やっぱだめかなぁ」

もう一枚の紙をへろーっと右手にもつ。
❝ピコラ❞とかかれていた。

「な、そっちの方が良いです！そっちにしてくださいよーっ！」

たしかにピコラとチビオだったらピコラをとるだろう。

しかしピコラってなんだ。コンピューターみたいな名前だな。

アナタシア先輩は、そう？しょーがないなぁと眉間にしわをよせて、不満そうだったがチビオの方の案はビリビリに破いた。

「チビオ……違った、ピコラ。お前は今から素振り5000回。」

「ごせん！？素振りだけを！？」

ふにょーっとだらしなく言うが、えげつねぇ。

だが、オレは5000どころか1度もやってねぇぞ。

ピコラ(可愛い名前だなコラ)は、アナタシア先輩に金属バットをもらい、ウッソーと言いそうな顔で振る。

「私なんかアナタシアちゃんにしごかれて何回やったことか……」

「いや、てめぇに素振りやらせてねぇし。バーカ」

シュウマイ先輩。嘘はいけない。

かっこつけたのが最終的にダサいことになっている。

のこり部員。

あと一人だ！

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なぜピコラにしたかというと、

小さいはイタリア語でピッコラ(ピッコロ)というからです。

結局馬鹿にしてますね。