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# ページ10

しばらくして……

「失礼しまーす」

と、ドアの向こうから聞き覚えるある声が聞こえたので、オレはアナタシア先輩とこの学校の野球ダメダメだ、とか話してた口を閉じる。

アナタシア先輩は、あ? と怒ったようにそっちに向かう。

「あ……先輩……」

オレはもしや気付いてないのかもと思い、説明しようとした瞬間……

「しんにゅうぶいんかなー? なんさいでちゅかー? 42歳でちゅかー?51歳でちゅかぁー?」

シュウマイがでしゃばって来やがった。

テメェこそ何歳じゃこらぁ……

三歳でちゅかー? 二歳てちゅかー?

「オレだよ! オレオレ!」

「ま、まさかオレオレ詐欺!? 校長に電話っ!」

あほーっ! シュウマイ、ボケてやがるな? つまんねーよつまんねーよー! 寒いわ!

オレは、ムカムカと腹を立たせながら、あいつに声をかける。

オレで分かるもんか、バカ。

オレは、シュウマイ先輩をガン無職し、ガララアン! と勢い良くドアを開け放つ。

すると、オーバーリアクションで、びっくりするバカがいた。

「あん? フレカズのダチか?」

アナタシア先輩は悟ったようで、怪しげにそいつを睨む。

「はい、オレの野球好きのダチっすよ!」

オレが、慌てて言うと、ふーん、と軽く返される。 だからなんだ、と言いたげに席に戻ると、鉛筆を華麗にくるくる回り始める。

気をそこねたか、と不安になる俺だったが、アナタシア先輩は、名前は! と叫んだ。

あいつはビビって、一歩引き下がりそうになったが、男の意地ってやつか、やっぱりアイツばかで、

応援のときみてぇにさけびやがった。

「……はじめまして! オレは、藪崎。藪崎 勲(やぶざき いさお)!! トモカズとは中学ん時からのダチっす! 」

「ヤケに元気だねこの子! 気に入った! 一番弟子に……」

シュウマイ先輩が、弟子にしようと、近寄ったところ、アナタシア先輩に回し蹴りされ、あいたーっす!と叫び、血を吹き出す。

「てめぇはオレの三番弟子! 二番目はフレカズくんだよな! ヤブノキ イサノ!」

「ヤブザキ イサオ……」

まてよ、なんか、さらっと言ったがオレ、アナタシア先輩の二番弟子にいつのまにかなっている。

何だ、聞いてないぞ、オレ。

二番弟子なんて……嬉しすぎるじゃねぇか……つい、ニヤリと不審な笑みをこぼす。

と、その間に、イサオの前に紙がどーん! と出された。

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設定タグ:オリジナルギャグ , 野球 , 高校生   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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作者名:味官大佐総尾音君 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年5月2日 15時

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