第十みかん・無双くんの恋心 ページ20
欲しいもの。
君が今一番欲しいものはなんだね?
……
あ、金以外でな。 あと命。
一番平和が欲しい? なに良い子ぶってんだコノヤロー!
ぶってない? ……じゃあ蛍光灯!
ちなみに……いま無双くんが欲しいもの……それは……
*
みかんは新歌ちゃんと帰っているので僕と無双くんでかえっていた。
「みかん人間くんはいいよな、彼女がいて……」
「え……? あー……ま、そだね……」
いきなり無双くんが空を見上げながらそう言い出したので、適当な返事になってしまった。
いきなりどうしたのだろうか。
無双くん熱血だから恋したいとかいいそうだから……なんだろ、好きな人でもできたのかな。
僕はそんな事を考えてみる。
好きな人……ん……まじで!?
僕は一人で考えて、一人でビビる。
脳内整頓に時間がかかったが、その答えに行き着いてしまった。
だって無双くんいつもはこんなにぼーっとしていない。
きっと、いや絶対そうだ。 そうとしか思えない。
僕はつい、ニヤッと笑っても、無双くんにキモイとも言われずに物語は進む。
「恋煩い……」
僕は少し恥ずかしかったので、そっぽを向きながらそうつぶやいてみせた。
さて、このままどう動くか。
僕は怖がりながらもそーっと無双くんの方に首を向ける。
すると、図星図星ずほしっ と無双くんの体にヤリが刺さり、痛がっている。 顔なんかもう梅干しだ。 ず
僕は頭の中で盛り上がりまくる。
僕は好きな人がいないけど、恋話はこう見えて好きな方だ。
純愛ストーリーとか意外と好きだし。
しかし、無双くん。
男らしいしモテそうゃないか。 でもタイプにもよるからな。
暑苦しい男が嫌いな女子も、多いからな。 今頃熱血なんて流行らない。
まずは好きな人を探りますか……
僕は深く深くフフフフフ……とにやけた。
*
さらさらと静かに流れる川にぽちゃり と石が投げ込まれる。
そのせいでゆっくりと周りで泳いでいた魚が逃げてゆく。
「オレ柔道部なんだけどな」
犯人は無双くん。 頼んでないけど、今から恋バナが勝手に始まろうとしているのだろう。
僕はうん、とうなずくと、無双くんは続けて話し始めた。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
味官大佐総尾音君@パフェは蒸発した(プロフ) - みなとS*さん» ありがとうございます!w 無双くんのやつですねー、好きっていってもらうと嬉しいです! (2018年8月14日 15時) (レス) id: c61f0fc135 (このIDを非表示/違反報告)
みなとS*(プロフ) - イミフすぎて逆に笑えましたw第三ミカン好きですwww (2018年8月4日 21時) (レス) id: b07a96ee40 (このIDを非表示/違反報告)
たて笛戦士味官パフェ大佐ーもう無理無理〜(プロフ) - 夜桜 つくさん» ありがとうございます! 頑張ってみます(._.) (2018年7月22日 13時) (レス) id: 35c93b046a (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 つく(プロフ) - Q &Aを見て来てみたのですが…面白いですね!間を2マス開けて書くと見やすいかもですよ!文字数にまだ空きがある場合は二マスでやるといいかもです! (2018年7月14日 7時) (レス) id: 894a89900e (このIDを非表示/違反報告)
たて笛戦士味官パフェ大佐(プロフ) - 心の雨と虹の空@写真は載せられないさん» ありがとうございます!m(_ _)mm(_ _)mやる気が湧いてきます!コメントありがとうございます (2018年4月21日 16時) (レス) id: d593ca0871 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ