愛しいと言えたなら

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ﾐｷ 好きなんでしょう…？



疲れたように

この言葉は言いたくなかった

というように

泣きながら

みきはそう言った




ﾀｽｸ ………





今度は俺が顔を抱え込む番だった






ﾐｷ 答えて…よ…そうなんでしょう…？



ﾀｽｸ …うん




ﾐｷ う、うわぁぁぁぁんｯなんで…なんでｯ！



なにかの糸が切れたかのように

みきは泣きじゃくった




ﾐｷ うｯうｯ

ﾀｽｸ いつから…？いつから気付いてたの…？



俺の演技には自信があったのに



ﾐｷ ほとんど…最初の方から…かな



ﾀｽｸ えｯ…？




せめて今日から

かと思った



なのに

・・・・
初めから…？



ﾀｽｸ 本当に…ごめん


ﾐｷ 大丈夫…ではないけど…


大丈夫
そう言いかけてやめた




ﾐｷ じゃあ…別れよっか


そう無理矢理作った笑顔で問いかけてきた



ﾀｽｸ ｯ…本当に…本当にごめん


ﾐｷ ううん…私こそ、ごめんね


ﾀｽｸ みきが謝る必要なんてない


ﾐｷ あるの！ある…あるよ…だってｯ




そこで区切って俺を真っ直ぐと見る

泣いて少し腫れた瞳で



ﾐｷ ２人の想い…分かってて、たっくんに告白したんだから！…


ﾀｽｸ ２人の…？想い…？誰と、誰の…？




もしかして…と

淡い期待を寄せてしまう




ﾐｷ ふふっ！そこまでは内緒！


笑顔でそう言った




ﾐｷ それじゃ…ここでいいから…

ﾀｽｸ いや、送ってく


最後ぐらいちゃんとしないと


ﾐｷ いいの！お願い…ここで…お願い



ﾀｽｸ …わかった



ﾐｷ ｺｸﾘあ、それと私からふったんだよ？そこんところ間違えないで！今度また遊ぼうね！



綺麗だな

夕日に照らされて

涙が光る



眩しくて目を細めた




ﾀｽｸ うん。もちろん



ﾐｷ ﾆｺｯそれじゃ！美門くん！またね！




今まで見てきたみきの…


いや、新城の笑顔の中で


一番美しく綺麗な笑顔でそう言って駆けていった







ﾀｽｸ 本当に…ごめん。そして…ありがとう。



その言葉は新城には届いていない



だけど伝わってるといいな


ごめんね。ありがとう



幸せになってね


ここで俺が彼女の幸せを願うのは

可笑しいだろうか



でも、

今は

願いたい



ありがとう…



本当に…


そして


これからも宜しく



・・
新城





何故呼び名を戻したのかは

解らない


だけど

この関係を

この時間を




きっと…







、









、









、









なかったことにしたかったんだ

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