愛しいと言えたなら

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暫くして雑貨屋さんから２人が出てきた



ﾐｷ お腹空いた〜


ｱｰﾔ ねー私も


ﾕｳﾋ よし。じゃあ、飯にすっか


ﾐｷ さんせー！


ﾕｳﾋ フードコートでいいよな？えー…とフードコート、フードコートっ…と…ここを真っ直ぐだな


そう言って片山は先頭を歩きだした



アーヤとみきもついていく



必然的に俺は一番後ろになった




ﾐｷ あはっw


ｱｰﾔ なんで笑うのー！


ﾐｷ つい…立花さんが可愛くってｯ…ｸｯｸｯ…


ｱｰﾔ もぉー！




なにが可笑しかったのかは分からなかったけど２人は仲がいい

新しい友達ができて良かったな…

そう安心感に浸っていた




ﾕｳﾋ おおーなんだ、なんだ？立花は遂に牛になったのか？



後ろを振り返りアーヤをからかうように言った



ｱｰﾔ 違うよ！


ﾕｳﾋ 違うのか？のっろくて立花にピッタリだと思ったんだけどな…


ｱｰﾔ のっろくないし！


ﾕｳﾋ のろいだろ？現に忘れ物したんだから


ｱｰﾔ …ムゥ…



アーヤは言い返せずにだまりこくってしまっていた



前を歩いていたみきがスピードを落として俺の隣へと来ていた




ﾀｽｸ どしたの？

ﾐｷ フフッ！見て分からない？２人、いい雰囲気じゃない？



…分かっている




仲の良い男子


そう言って、まだ仲良くなって日も浅い筈のみきが「片山」くんじゃない？


そう思ったぐらいだ





ってことは、片山は学校でアーヤに話しかけてアピールしている



まぁ、『こいつは俺のもんだからてぇだすんじゃねーぞ』
的意味合いもなくはないと思うけど…



片山も本気だ

俺も本気だ






正面衝突することは免れない




だから


全力でかかってやろう




この勝負に勝つために




ﾐｷ そう思わないの？

ﾀｽｸ …思うよ…でも…

ﾐｷ ん？

ﾀｽｸ アーヤは絶対、片山の物にはならない




そう言って俺は片山を睨むように見る



ﾕｳﾋ ﾆｨｯ



片山は口角をあげて笑った


『受けてたつ』


そんな声が聞こえてきそうな笑みだった



ﾐｷ ？？なんで？


不思議そうに首を傾げている俺の彼女は可愛らしかった



とてもいいこだ




でも、アーヤのことが好きだ



なのに、俺は中途半端な気持ちで彼女の告白にOKした



みきとはカレカノ




でも、アーヤと付き合いたい


その為には…


別れなければならない





それはとてつもなく




酷なことだ





、









でも、言うんだ


絶対


自分の心に素直になって





自分勝手だとしても

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