MSBYとあの子 3 ページ4
『うわぁぁあ！？！？』
突如後ろから首根っこを掴まれたAはバランスを崩し、転びそうなギリギリのところで、佐久早の左手に抱き留められた。
『あ、あの…？佐久早さん…？』
「おい。A」
『は、はいッ！？』
佐久早の有無を言わせないような黒一色の瞳に見つめられ、Aは抱き留められながら身体をこわばらせた。
「俺のマッサージケア、一番最初にやって。他の奴に触ったAの手でマッサージされるとか絶対に嫌だから」
『えっと…、マッサージ一回終わる事に手にアルコール除菌してますから安心してください！あ、それでも足りなければ佐久早さんの番の前には手を洗ってきましょうか…！』
「それ以前の問題で嫌なんだよ」
『えぇ……？』
潔癖症の佐久早に自身のよくわからない範囲で駄々こねをされている気分になるAは、助けを求めて日向達の方に視線を寄越す。するといつの間にか起き上がり地べたに座っていた日向と木兎が「臣くん最初でいーよ！」「臣さん、Aのマッサージ超楽しみにしてたぞ！」と口々に言うので、Aもそれならば。と佐久早へ視線を戻す。
『じゃぁ佐久早さんから始めますね。佐久早さんは地べたでのマッサージは嫌でしょうからストレッチマット取ってきます。清掃の邪魔にならないよう端っこで待っていてください。体温冷やさないように汗は拭いてくださいね！』
「なんや、Aちゃん大荷物やない？俺も一緒に取りに行こか？」
トレーナーらしく選手の体調管理にも気を遣うAに侑が声をかける。
するとAは、ニッと笑って力こぶを作るポーズをする。
『大丈夫です！選手に手伝わせるトレーナーなんていませんし！ホラ、みなさんゆっくり休んでてください。すぐ戻ってくるので！！』
そう言ってAが倉庫へマットを取りに行ったのを見送って、と同時に侑が一言。
「ほんまAちゃんかわええよなぁ。大人になってさらに魅力増したんちゃう？なァ、翔陽くん？」
「はひぇッ！？俺ですか！？でも高校の時のAに比べたら冷静さは増えた気がします！」
「だよなー！初めて会ったときのAってもっと元気いっぱい！って感じだった！今でも元気はいっぱいだけど今は落ち着きもあってかっこよくなった！！」
そう和気藹々と昔のAを話す単細胞二人に侑は頭を抱える。
「あ゛あ゛ッ！！羨ましすぎる！！同じ高校とか合宿一緒にしたとか！高校時代のAちゃんに俺も『侑先輩♡』とか呼ばれたかった！！」
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牧野江(プロフ) - 叶芽凜さん» こんにちは、コメントありがとうございます。本当に好き勝手している作品だと思っているのでそう言っていただけるととても嬉しいです。こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2021年8月3日 21時) (
レス) id: c6b47ba73e (このIDを非表示/違反報告)
叶芽凜(プロフ) - こんにちは！ずっとこういう設定の作品を探していたので､もう最高です！！素敵な作品をありがとうございます！ (2021年8月2日 8時) (レス) id: 04dac8455e (このIDを非表示/違反報告)
牧野江(プロフ) - 月島野乃さん» レスが遅くなってしまい申し訳ありません。お褒めの言葉、とても嬉しいです！こちらこそ読んでもらってその上コメントまでしていただけて…！ありがとうございます。とても励みになります！ (2021年7月21日 0時) (レス) id: c6b47ba73e (このIDを非表示/違反報告)
月島野乃 - 最高です。作っていただきありがとうございます！(^^) (2021年7月8日 23時) (レス) id: 39b7fcf3e5 (このIDを非表示/違反報告)
牧野江(プロフ) - ミントあいすさん» コメントありがとうございます。わー！教えていただけなかったらずっと誤変換するところでした！助かりました…！！修正します。ご指摘ありがとうございます！ (2021年1月15日 18時) (レス) id: c6b47ba73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牧野江 | 作成日時：2021年1月13日 18時
