異世界から来た先輩。【ツイステ】 (ページ1)

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邂逅ナイストゥミーチューページ1

〇ユウside

そのまま雑用を終えた僕たちは職員室隣の応接室に連れていかれた。時間は学校終わりなので18：00前ぐらいだ。

ガチャリと開けられた扉の先は黒を基調とした質素な部屋。そこの扉の先にはソファーに腰掛ける人の姿が。長めの黒髪がどこかの童話を彷彿とさせる。

「ああ、もういらっしゃってたんですか。こちらがユウさんです。」

僕たちを紹介する学園長。急な邂逅に思わず言葉に詰まるが、慌ててぺこりと頭を下げる。

「は、初めまして。ユウです。」

隣のグリムは状況がわかっていないのかきょろきょろとしているが、無礼なことだけはしないでくれと心の中で思う。
カツカツ…とこちらに近寄ってくる音が聞こえてきてさらに体がこわばる。

ああ、今日死ぬのかな()

『”そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ。私は、A。よろしくね、ユウちゃん。”』

「え、日本語…？」

数日ぶりにほかの人が話している日本語を聞いて目が点になる。起きた時には自分が発する言葉が英語であったのはわかっていたが、久しぶりの日本語に感動さえも覚える。
そして、瞬時に理解できることからもやはり、体で覚えている言語なのだと思った。

学園長曰く、意思疎通がとりやすいようにと、来た当初から魔法がかけられていたそうだ。知らんけど()

「やはりでしたか！！ユウさんはAさんと同じところから来た…」

『日本人ですね。』

『改めてよろしく、ユウちゃん。』

「ッ、はい！こちらこそ！」

見た感じ、同性でもありそうでひと安心だ。しかも優しそう(当社比)。

『ありがとうございます。学園長。いったん二人にしてもらっても？』

「ええ、もちろんですとも。では、ごゆ「おい！俺様のことを忘れているんだぞ！」」

学園長の声を遮るようにグリムが声を出す。トホホ…と言いながら学園長はきた扉から去っていった。その間にしゃがんでグリムの前に手を出すAさん。

『グリム君は黙ってて。はい、ツナ缶あげるから。』

それなら…とグリムは学園長と同じようにこの部屋を後にした。

この人、グリムの好み知ってるんだ。