カラフルシェアハウスll【浦島坂田船】

54話 ページ14

坂田「次なに乗る！？」


『うっ…ちょ、ちょっと、休憩…しよ、』


流石さかたん、とでも言うべきか。


体力が底を知らないというか怪物並みというか…



とにもかくにも私は初の遊園地だったということもあって

さかたんとはしゃぎまくった結果、半端ない疲労に襲われている訳ですよえぇ。



坂田「ありゃ、ちょっとはりきりすぎちゃったかな」


『うう、ごめんねホントに…』


坂田「いや、俺こそどんどん進んじゃってごめん！！」


『いやいや、それは楽しかったから気にしないで…って、あ！』



さかたんとお話ししつつゆっくり歩いていると、空いている１つのベンチが目に入った。


『さかたん、私はあそこのベンチで休んでるから、なんか乗りたいのとかあれば行ってきて良いよ〜』


そう、座りながら言うと、私の隣に怪訝な顔をして座るさかたん。


坂田「あのなぁ、俺はAちゃんと一緒やから遊園地行きたかったんやし、めちゃめちゃはしゃいでるし、凄い楽しんでるんやで？？


なのに俺一人でなんか乗るとか何も意味無いし楽しくないねん！



ってことではい、分かったらちゃんと休む！！！」


肩をグイ、と引かれて驚いていると視界いっぱいに広がるさかたんの顔。


さっきまで見ていたものはメリーゴーランドだったのにいきなりどうして…


坂田「俺の膝…っていうか太股で良かったら貸すから、遠慮なく横になっとき」


上から聞こえたその言葉で、今の体制はさかたんに膝枕(正確には太股枕だけど)されているのだと悟り、

危うく私は永遠の眠りにつきかけましたよホントに！！！！

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