標的２２４ ページ7
重なるように倒れていた骸君の体をどけて立ち上がる
ビアンキ「肩貸してくれない・・・」
立てないのかな・・・いや、なんかビアンキとは違う気配がする
隼人「しょーがねーなー、きょ、今日だけだからな」
綱吉「獄寺君！行っちゃダメだ！！」
手を貸そうと隼人が近づこうとするのを綱吉君が止める
隼人「『え？』」
リボーン「ん？」
まさか綱吉君からストップが来るとは思わなかったのか
動かないはずの僕の表情は今の僕の心情と同じくポカンとしていた
綱吉君本人は無意識だったのか、どこか戸惑っている様子
隼人「いいっスよ１０代目は。これくらいのケガ、大丈夫っスから」
綱吉「・・・でも」
ビアンキ「すまないわね隼人」
隼人「ほら、手」
ビアンキ「はい」
しかし、ビアンキが差し出したのは手に握られていた三叉槍だった
その三叉槍は隼人君の頬を掠る
隼人「なっ、何しやがんだ！！」
綱吉「えぇ！？」
ビアンキ「まあ！私ったら・・・！！」
ビアンキは状況を理解できないという顔をするけど
やはりどこか違和感を感じる
それは綱吉君も同じのようだ
リボーン「何やってんだビアンキ」
綱吉「リボーン！」
リボーンは飛び出すとビアンキの鼻先を叩く
リボーン「しっかりしろ、刺したのは弟だぞ」
ビアンキ「私、なんてことを・・・したのかしら」
しかし、言葉とは裏腹にビアンキは今度はリボーンに三叉槍を振り下ろす
それを軽々とよけるリボーン
綱吉「あぁ！！」
隼人「リボーンさん！」
リボーン「こいつは厄介だな」
すると僕の身体は勝手にリボーンを受け止める
隼人「まさか・・・マインドコントロール！？」
リボーン「ちげーな、何かに憑かれてるみてーだ」
リボーンの答えに隼人は顔を真っ青にする
隼人「それって呪いっスか？」
綱吉「そんなことが・・・」
リボーン「だが事実だ」
ビアンキ「何言ってるの、私よ」
するとまたもやポツリと綱吉君は呟く
綱吉「ろくどう・・・むくろ？」
綱吉君の言葉に僕の身体はピクリと反応した
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