予言の死神は太陽と月の守護者 ⑥【家庭教師ヒットマンREBORN!】【07-GHOST】 (ページ47)

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引き金Ⅱ ページ47

目を開けば、いつもと変わらない花畑

しかし、空を見上げれば一つの違和感に気付く

『こんなに日差し強かったっけ？』

夢の中だから、暑さは感じないはずなのになぜか今回は強い日差しに目を細めた

すると、空から黄色の光が降りてきて、僕の周りを漂う

その光に目を奪われていると突如、大きな雷鳴が響きわたる

『・・・さっきまで晴れてたのに』

ゴロゴロと雷雲がさっきまで澄みきっていた空を覆い隠す

僕に落ちる事はないけれど、綺麗だった花畑にいくつもの雷がおちる

一番近くに雷が落ちた地面から緑の光が出て来る

弱々しいその光に手を伸ばそうとすると、段々と風が強くなる

『雷は鳴りやんだけれど・・・次は嵐？』

吹き荒れる疾風は咲き誇る花びらをとばす

その花びらに紛れて赤い光が近づいてくる

僕の元へその光がやってくると風は弱まり、空からポタポタと雨が降る

『傘なしで雨に打たれるのは、久しぶりだな』

まるでシャワーのようなその雨に打たれながら目を閉じる

しかし、しばらくすると雨脚は弱まり、うっすらと目を開ける

すると、目の前には水色の光が佇んでいた

さらに辺りには真っ白な霧が僕を隠すように生まれる

『何も見えない・・・』

右も左も上も下も真っ白な霧だけが写る

そんな中、ぽつりと輝く二つの藍色の光

一つは大きく輝く光、もう一つは小さいけど、鮮やかな色を見せる光

仲良く近寄ってきた二つの光が僕の指先に触れる

その瞬間、霧は四散していった

『霧が消えても、まだ雲がある』

空には青空を覆い隠すかのように分厚い雲が広がる

でも、自然と嫌な気分にはならない

紫の光が雲から見えて、僕に近づく

その光が現れた場所から雲が晴れて、大空が見えてきた

そして僕に寄り添うように浮かぶ橙色の光に僕は笑みを深める

『やっぱり、大空が一番だね』

七色の八つの光が僕の周りを舞う

その光に共鳴するように僕の右手と左手から金色と銀色の光が出てきた

九色の色と十の光が大空へと舞い上がっていった