75話【過去編】 ページ45
高峰side
私が普通に暮らしたいなー、と考えてから結構な月日が経った頃。
私も今となっちゃ中3だ。
父も母もだいぶ戻ってきていた。
ギクシャクした雰囲気は変わっていないが、それでもまあ、ましになったと思う。
高峰「(普通の家庭も夢じゃない)」
そう思い始めた頃だった。
__九十九に出会ったのは。
私の九十九の最初の印象は、
▶勉強得意そう
▶運動神経良さそう
▶なんかなんでもできそう
だった。
この時点で私の気持ちはもう決まっていた。
高峰「(できる限り近づかないようにしよう)」
と。
_______
芥川「・・・何故に。」
高峰「決まってんじゃん。私の考える普通は
「平均の成績を取る人で、集団で行動してるただのモブ」だったから。」
あーんなねぇ、完璧人間と一緒にいるとダメなの!
[あ、あの子頭いい○○の友達だよね〜]
とかいう印象を受けてる時点でパァなの!!
ゲームオーバーなの!!
中原「あー。なんつーか、お前って結構理想高いんだな。」
だろう?(ドヤァァァ!
芥川「そこはドヤ顔をするところではないぞ。」
えー。
_______
とまあ、なんやかんやで九十九ができる限り近づいてこないように見てたわけ。
するとまあ、凄いのよ!
〜テスト返しの時〜
先生「次〜高峰ー。」
高峰「はい。」
帰ってきた答案は全て平均点の前後。
高峰「(よし、やったぜ☆)」
と思っていると周りがザワザワと騒ぎ始めた。
男子1「うおー!!九十九ほとんど100点じゃん!!」
ま じ か
その声がキッカケとなり、周りがガヤガヤと騒ぎ立てる。
女子「凄いね!九十九さん!」
九十九「別に。これくらいなんでもないよ。」
女子「あれー?照れてるー?」
九十九「別に。」
__まあ、てな感じで物凄かったから尚更近づかないように努力した。
そしてその努力の成果もあり、二学期まで会話することなく終了した。
_____
芥川「よくそこまで話さなかったな。」
中原「逆にスゲェと思う。」
高峰「[逆に]が余計ですよ。・・まあ、頑張りましたからね!何か係の用事でやむ終えず話しかけないといけない時には他の子に頼みましたし。」
芥川「よくそこまでこだわるな。」
わたくし、神経質なんでござんす!
ん?『わたくし』じゃねーな。
妾か?わっちか?それともうちか?
いっそ『ござんす』をなくすか!
中原「いいから早く進めろ。」
・・ウス。
まあ、そんなこんなで三学期に入ってから。
事件は起きた。
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無花果神(プロフ) - コメント有難う御座います!実は少〜しだけネタバレするとそうしようと思っていたところなんです!そして、此れからも頑張りますね!応援有難う御座います! (2018年6月20日 17時) (レス) id: 45ceeb30e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 太宰さんの本名が入ってるだと!にしても面白いですね!もし良かったら太宰さんと九十九をもっと絡ましてくれると嬉しい!(ただの欲望)これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年6月20日 17時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
無花果神(プロフ) - 有難うございます!これからも頑張りますね! (2018年5月6日 21時) (レス) id: 45ceeb30e8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 続きが楽しみです!すっげーおもろい! (2018年5月6日 12時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無花果神·湯豆腐は神様 | 作成日時:2018年5月1日 14時