トリップしたら芥川のいる貧民街でした？！【文豪ストレイドッグス】パート2

68話【過去編】 ページ28

九十九said

九十九「其れではお話ししますね…私達のトリップまでの経緯を……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私が産まれたのは裕福な家庭でした。

父親はIT企業の社長で、母親は名前を知らないものは居ないと言われるほどの名医、その間に生まれたのが私、九十九Aです。

そんな私も辛いときがありました。

母「Aは何でも出来るのねぇ〜、なら、お父さんの跡継ぎになってもらおうかしら♪」

九十九「…はい！がんばります！」

当時の私は習い事だらけ。

ピアノ、塾、そろばん、習字、バイオリン、バスケ、体操、水泳……とにかく出来るものは何でもやらされました。

父「凄いなぁ、さすが私の子だ！間違えなんて無いよな！」

小学校は国立の超エリート学校。

しかし…………テストで90点を取ったら…

母「こんな問題も解けないの！？」

九十九「御免なさい。・・でも此処は範囲に出てなくて(バシッ‼」

母「そんなのいいわけよ！良い！？貴方は九十九家の子供なの！お母さん達の顔に泥を塗らないでちょうだい！」

母は完璧主義者だった。



__小さい頃から何でも出来た私はいつしか百点が当たり前になっていた。




父「今日百点とれなかったのか？」

九十九「ご、御免なさい！」


(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ……


父「誰だって間違いはあるさ。」




けど父だけは違った。



父は私の味方をしてくれたし、怪我の手当てだってしてくれた。

そんなある日……私が八歳の頃……




父が死んだ。

交通事故だった。



九十九「そんな……！」

唯一の心の支えが無くなったことで、私は大きなショックを受けた。

母の暴力も頻度が増した。

私は限界だった……だから…………自 殺しようとした。

ーーー続く！

69話【過去編2】→←67話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す