探偵社のあの子は衝撃の人物だったみたいです

38話 ページ40

鏡「食べ過ぎた」

敦「そうだね.....」



───軍警の屯所に連れて行け
娘には感付かれるなよ───



敦(行けば.....
彼女は死罪だ)

敦「.....行こう」

鏡「何処へ？」

敦「え？」

鏡「私を何処へ連れていくの？」

敦「ど 何処ってそれは
つまり.......えーと」

鏡「.....」

敦「えーと 勿論君が行きたくなる処だよ
行きたい処ない？
ほらあの その
たとえばデートスポットとか」

鏡「デートスポット？」

敦「うん」

鏡「貴方と？」

敦「うん
.......ん？」



暫く考え込む敦



敦「あ.....いや、別に深い意味がある訳じゃなくて！？」

鏡「...........」

敦「あ.....」

鏡「.....行こ」





人「あそこのクレープ屋凄く美味しいんだよ〜」

人「1口食べさせて〜！」

鏡「.....食べたい」

敦「え”っ
でもさっきあれだけ───」

鏡「別腹」




2人は色んな場所に行った






兎のぬいぐるみを取ったり
餡蜜を食べたり
公園で鳩に餌をあげたり.....





鏡「もう1つだけ行きたい場所がある」

敦「はいはい」

敦(凄い行動力だ.....)

鏡「あそこ」



敦と鏡花の目の前には交番が建っていた



鏡「もう十分楽しんだから」

敦「でも！
捕まったら君は死罪で───」

鏡「マフィアに戻っても処刑される
それに───
35人殺した私は“生きていることが罪だから”」



敦が何かを云おうとした次の瞬間だった
敦の身体を黒い何かが貫いた



芥「処刑？
処刑などせぬ
お前は任務をしおおせた」

鏡「あ.....」

警官「おい！
何をしている！」



突然現れた人が警察官に向かい発砲する



芥「お前の任務は『餌』
──お前には発信機が埋め込んである
居所は筒抜けだ」



背後にある運送用のトラックに敦を放り込む芥川
そのまま鏡花の頭を掴む



芥川「帰るぞ」

39話→←37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す