探しましょう ページ7
「Aーー！！おはよーー！！開けてええーー！！？？」
そんな明るい声と、ドアが叩かれているドンドンという音で目が覚めた。
「……どうぞ」
寝起きのぼーっとした頭でなんとかそう答えると、瞬間ドアがひとりでに開いた……ように見えた。
「おはよぉぉ！！」
「わあああ！！？？」
ドアの向こうから飛び出してきた坂田さんは勢いのまま私に飛びつく。当然重くはないのだが。
「近い近い近い」
「えへへ、おはようA」
ふにゃり、優しく笑う。
その顔に、不覚にもどきりと心臓が音を立ててしまった。
思いっきり抱き締められている体制のはず……なのだが、感覚がない。変な感じ。
「そ、そんなに何回も言わなくていいですよ、おはようございます」
「起きた？？」
「おかげさまで」
寝起き早々こんなに騒いだおかげで私の目はぱっちりだ。
「あ、そうだA〜聞いてや〜」
私にぴっとりと密着させていた体を起こし、私の顔を見る。
「昨日な、夢の中で大天使様に怒られてん」
「天使って夢見るんだ……。で、なんてですか？」
「俺昨日Aに大好きって言ったりぎゅーしようとしたりしたやん？」
初対面の人にスキンシップし過ぎて怒られたのだろうか。
あれが何日も続くのを考えると正直ありがたい。大天使様怒ってくれてありがとう。
「あれがなー、だめやってん」
「うんですよね」
「いやなんか、天使って人間に恋しちゃいけないんやけどね？昨日のやつとかは天界の監視人が、俺がAのこと好きだって勘違いしちゃうからやめろ、やって」
天使は、人間に恋をしてはならない、のか。
なるほど、天界のルールに背いていると勘違いされてしまうから人間への過度な接触はだめだということであろう。
何故そんなルールがあるのかも気になるが、私はその坂田さんの言葉を聞いた時に
少し……ほんのちょっとだけ
喉の奥がきゅっと締め付けられるような、苦しい感覚に襲われた。
(……？)
「だからなぁ、あんまりAに触れないねん……」
私の心の違和感なんて知る由もない坂田さんは変なことに残念がっているようだった。
「いやさっきがっつり飛び乗ってきましたけど」
「あれはおはようのぎゅーだから！いいの！！」
何がいいのだろうか。また後で怒られるだろうに……。
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いちたに(プロフ) - みりるさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますのでこれからまたよろしくお願いします！(TT) (2020年4月9日 18時) (
レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！ただ今更新しましたすみません(TT) (2020年4月9日 18時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
みりる(プロフ) - 終わりになっているのですが、ここで終わっちゃうんですか？ (2019年11月6日 17時) (レス) id: 55c9b6283e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2019年9月6日 0時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
色彩-shiki-(プロフ) - コメ返ありがとうございます！もう十分さかたんの可愛さ詰まってると思います！ (2019年7月16日 2時) (レス) id: 5b3e23066c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちたに | 作者ホームページ：
作成日時：2019年3月11日 22時
