ヤクザのお頭は子供を育てるようで

ヤクザ、薬 物検査をされる ページ28

「そう言えば、今日やったな？」


頭は突然、グルッペン達と遊んでいるとそう呟いた


椿「そうですね」


透「めんどくさいなぁ、なんでやらへんといけへんのか」


「まぁ、しゃーないやん」


子供達は不思議そうに首を傾げる


gr「なんの話をしているんだ？」


「もうすぐで分かるから」


そういった瞬間、襖が急に開いた


開いた先には、白と黒が入り交じる髪に体つきがいい男がいた


「がっはっは！あの日向が子供を匿ったとは真か！！」


豪快に笑い、部屋に入ってくる


「相変わらず煩いな、徳馬」


徳「いやぁ！今月も来てやった客に何を言っとるんや！」


「勝手に来てるだけやろ、なんなら今後来んな」


徳「酷いなぁ！こっちは政府からの後指令で来とるのに！」


「警察庁警視監岡本徳馬殿が直接来なくてもええでは？」


徳「昔からの馴染みやろ？」


「お前以外のやつやったら俺は嬉しいねんけどな」


徳「そんなつれんこと言わんでな！」


徳馬はそう叫んでわざとらしい泣きかたをする


椿「お茶をお入れしました」


徳「おぉ！すまんな！」


泣き真似を止め、大袈裟にお茶を受けとる


お茶を一口飲み、思い出すように声をあっと出す


徳「そやそや！本題を忘れるとこやったわ！」


「はよしろ」


徳馬は自分の鞄をガサガサとあさり、自慢げに取り出す


徳「検査キット！」


「薬 物検査やろ、はよして帰れ」


徳「酷いわぁ！はい、髪を出してな」


「はいはい」


髪をプツリと一本抜く


「薬 物検査のしすぎでハゲになったらお前をハゲの呪いに掛けるからな」


徳「それはいやや！」


ut「日向さん禿げるの！？」


「ハゲへん！」


そうこうしている内に検査の結果は出た


徳「また薬 物検出されんかったわぁ！」


「やってへんから当然やろ、うちの奴等がやっとったら俺が絞めるからな」


徳「流石、政府公認のヤクザや」


tn「政府公認？」


徳「そうやで！紫羽組は政府公認のヤクザでな！政府からの依頼も来んねん」


「政府に言っとけ、俺の組は雑務を押し付けられるとこちゃうってな」


徳「俺も言いたいところなんやけどなぁ、上に逆らったら俺首になってまうわ」


「お前は首になればええ」


徳「あぁ！もう時間や！？やっべ、いちごちゃんに怒られる！」


「はよ帰っていちごに絞められろ」


徳「ひどいぃぃ！！」


徳馬は嵐のように帰っていった


怒濤の一日のように感じられた

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