Doll＊10 ページ10
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凛月の"応援"のために身体を重ねた私は、
おぼつかない足取りで自室に向かう。
あんな事をした後にも関わらず、
私の頭は至って冷静だ。
演技のために恥じらって見せるが、
今に始まったわけじゃない行為に今更恥も何も感じない。
A「…それにしても、ほんとに矛盾してるね」
行為中の兄の言葉を思いだして自嘲する。
A『A、俺のためにもっと声を上げて？
もっともっと、鳴いていいんだよ＿＿』
馬鹿だ。
"人形"にそんなモノを求めて、何になるの？
…まぁ、それに反論もせず言われた通り口を開く私はもっと馬鹿だけど。
やっぱり矛盾している。彼らも、私も。
ドアを開けて部屋に入ると、部屋の脇にあるベッドに疲れきった身体を預ける。
一度目を閉じて、再びゆっくりと開けると放り出した腕に視線を移す。
兄たちが言うように、白くてしなやかな腕。
脚も、胸も、髪も、首も……
私の身体の全てが、兄たちを狂わせる。
昔は兄たちが私の身体を作り変えているように思っていたけど、実際は違った。
私の生まれもったものが彼らを狂わせていた。
彼らはそれに、彼らなりの"装飾"を施して
私を"人形"として愛玩しているに過ぎない。
人は私を「可哀想」と言うけれど、
本当に可哀想なのは零や凛月なのかもしれない。
血の繋がっている妹と身体の関係を持ち、
無自覚無意識の私に踊らされている。
一番残酷なのは、きっと私。
心の隅にある孤独を紛らわすために、
自ら兄たちに鎖を手渡している。
こんなに愛されているのにどうして孤独なのか？
自分でも疑問に思う。
私は愛されている"ハズ"。
なのになぜ孤独に苛まれているのか、
自分でもよくわからない。
『だってこの子、要らないから』
瞬間、ある光景がフラッシュバックした。
見下ろす凍てつくような瞳。
赤ん坊に伸びる白い腕。
『楽しいこと、しよっか』
私の首筋に噛み付く誰かと、
私の身体をまさぐるもうひとりの誰か。
花園での、秘密の約束＿＿＿＿＿。
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A「ぃ、やっ…！やだ、やだよぉっ、！
ごめ、なさっ…私、要らなくて、ごめん、なさぃっ…！言うこと聞くからっ、おねがい、やだ、」
変だ。 どうして私、泣いてるんだろう。
こんなにも胸が苦しくて、痛くて、怖いんだろう。
…そこで私の記憶はプツリと途絶えた。
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甘い缶詰(プロフ) - 好きの一言につきる。更新頑張ってください。 (2020年4月8日 0時) (
レス) id: a8efbdff26 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 追記:注意コメ(？)にて誤字をしてしまい文が可笑しくなってしまいましたが気にしないでいただけると幸いです。(駄文、長文、連投失礼しました) (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すみません急にこんなこと書かせてもらって…この作品が好きだから言わせていただきました(決してうんこ姫様(名指し失礼)がこの作品が嫌いだからという意味ではありません)改めて、見るのは2回目くらいにですが相変わらず面白かったです♪また更新される日を待ってます (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - うんこ姫さん» どう読むかは人それぞれですが流石にそれは酷いと思います。それに、そんなことしなくてもこの作品は面白いでしょうに…推しの作品でそんなこと書かれて不愉快です。他人がそれを見て他人がどう思うかちゃんと考えてからコメントしてください。 (2019年7月23日 15時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと＠ぜるだぁり(プロフ) - 椚先生優しい･･･！ (2018年2月21日 13時) (レス) id: 3496ac6a23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーちぱい。 | 作成日時：2016年3月12日 21時
