Doll＊26 ページ26
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凛月「……は？」
.
時が止まったような感覚。
冷たくピリピリした空気が部屋に漂う。
凛月「言ってる意味が、分かんないん、だけど？」
必死に自分を落ち着かせているらしい凛月が
ゆっくりと、途切れ途切れに言葉を放った。
抑えているものは "確実な怒り"だと思ったのに。
凛月「ねぇ、なんで…？！」
その表情は、困惑と悲しみを訴えかけていて。
…少し、罪悪感を覚えた。
だけど、ここで踏みとどまっても何も解決しない。
私は決めたんだ。大神先輩との約束は守る。
A「お兄ちゃん…
ううん、
.
.
言いかけた言葉は凛月の唇によって塞がれた。
A「んんっ？！…い、ゃだっ…！」
凛月「っ…！」
私に押された凛月は少し後ろによろめくと、
縋るような瞳で私を見た。
いつも眠たげなルビーの瞳は涙で潤んでいる。
凛月「また俺達を置いてくの…？
独りで先にいって、俺達をまた置いてくんだ…？」
様子が、おかしい……。
凛月はカタカタと震えながら「嫌だ、嫌だ」と呪文
のように繰り返している。
__________" ま た "？
私は一度、彼らを置いて何処かに行ったことがある
のだろうか。
…心当たりは、ない。
.
A「りつ…凛月お兄ちゃん。
おいで…？来て、こっちに……」
とりあえず、今は凛月を落ち着かせることが先。
こんな状況じゃ話を聞くことさえできない。
両手を広げて微笑むと、凛月は素直に私の胸の中に
やってきた。
安堵の溜息をつくと今度は私の名前を何度も呼ぶ。
凛月「行かないで…どこにも行かないでよ…？
Aは俺達の宝物だもん…行っちゃだめ…」
母親を求める子供のように何度も何度も。
それは本当に私を失うことを恐れているみたいで。
A「大丈夫、行かないよ。
安心して、大丈夫だから…」
ふわふわの猫っ毛を撫でながら言うと、
凛月は「そっか…」といって静かに瞼を閉じた。
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甘い缶詰(プロフ) - 好きの一言につきる。更新頑張ってください。 (2020年4月8日 0時) (
レス) id: a8efbdff26 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 追記:注意コメ(？)にて誤字をしてしまい文が可笑しくなってしまいましたが気にしないでいただけると幸いです。(駄文、長文、連投失礼しました) (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すみません急にこんなこと書かせてもらって…この作品が好きだから言わせていただきました(決してうんこ姫様(名指し失礼)がこの作品が嫌いだからという意味ではありません)改めて、見るのは2回目くらいにですが相変わらず面白かったです♪また更新される日を待ってます (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - うんこ姫さん» どう読むかは人それぞれですが流石にそれは酷いと思います。それに、そんなことしなくてもこの作品は面白いでしょうに…推しの作品でそんなこと書かれて不愉快です。他人がそれを見て他人がどう思うかちゃんと考えてからコメントしてください。 (2019年7月23日 15時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと＠ぜるだぁり(プロフ) - 椚先生優しい･･･！ (2018年2月21日 13時) (レス) id: 3496ac6a23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーちぱい。 | 作成日時：2016年3月12日 21時
