Doll＊20 ページ20
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楽しい気持ちで帰宅したのも束の間。
リビングに入ると、ソファに距離を置いて座ってい
た兄２人はその紅い瞳で同時にこちらを見た。
凛月「おかえりA〜。
友達との買い物楽しかった？」
A「うん、楽しかったよ」
私が笑顔で答えると、凛月は「そう」と言って
微笑んだ。
零「それは良かったのぉ。
さぁ、我輩のところへおいで」
零は目を細めると小さく手招きした。
いつもなら、仕方ないと諦めてすぐに従うのだけど
…今日は、絶対にできない。
零「どうしたんじゃ？なぜ来ない？」
目を泳がせる私に零は不審そうに問いかける。
言えるわけない。
"
…口が裂けても、言えない。
A「私、その…」
だけど咄嗟の言い訳なんて出てこない私は
全てを見据えるようなその瞳に捉えられ、
硬直するだけだ。
零「…はぁ、」
痺れを切らした零は気だるそうに立ち上がると
私の方へ近づいてきた。
振り払わなきゃいけないのに。
隠さなきゃいけないのに。
…だけどそれで更に先輩が傷つくことになったら？
兄達は私のつく "嘘"が一番嫌いなのに。
私の一挙一動が、先輩のこれからを左右すると言っても過言じゃないの。
凛月はクラスメイト、零に関してはメンバーである
大神先輩。
零が先輩のことを可愛がっているというのは、
私も知っている。
だけどそれは、私と凛月の
.
.
零「……なんじゃ、この匂いは」
案の定、私を抱きしめた零はすぐに勘づいた。
眉を寄せると、「わんこかえ…？」と私を見下す。
零の質問に何も答えることができないでいると、
冷たい陶器のような指が私の頬をそっと撫でた。
零「A、お主は我輩達に嘘をついた。
これは決して許されぬ行為じゃ。
分かるであろう？」
優しい口調だが、沸き立つ怒りを隠しきれていない
のがよく分かる。
私は小さく、そして急いで首を縦に振った。
零「ふふ、いい子じゃ…。
Aがここで我輩達に本当のことを言うのならば、
今回の"お仕置き"はお主に選ばせてやろうかの」
舐めるように私を見ると、零は妖艶に笑った。
選ばせるなんて、口先だけのくせに。
結局私がしなくちゃいけないことは、あなた達が望
むことでしょう？
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甘い缶詰(プロフ) - 好きの一言につきる。更新頑張ってください。 (2020年4月8日 0時) (
レス) id: a8efbdff26 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 追記:注意コメ(？)にて誤字をしてしまい文が可笑しくなってしまいましたが気にしないでいただけると幸いです。(駄文、長文、連投失礼しました) (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すみません急にこんなこと書かせてもらって…この作品が好きだから言わせていただきました(決してうんこ姫様(名指し失礼)がこの作品が嫌いだからという意味ではありません)改めて、見るのは2回目くらいにですが相変わらず面白かったです♪また更新される日を待ってます (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - うんこ姫さん» どう読むかは人それぞれですが流石にそれは酷いと思います。それに、そんなことしなくてもこの作品は面白いでしょうに…推しの作品でそんなこと書かれて不愉快です。他人がそれを見て他人がどう思うかちゃんと考えてからコメントしてください。 (2019年7月23日 15時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと＠ぜるだぁり(プロフ) - 椚先生優しい･･･！ (2018年2月21日 13時) (レス) id: 3496ac6a23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーちぱい。 | 作成日時：2016年3月12日 21時
