【おそ松さん】家に帰ると何故か六つ子が家にいたのですが。 (ページ24)

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第22話ページ24

カラ松さんと向かった先は遊園地
なんで遊園地なのかはわからないですがとりあえずカラ松さんと遊んでます。
遊園地なんて10年ぶりでテンションが少し上がっています。

貴「カラ松さん！次あれに乗りましょう！」

カラ「あぁ、そうだな」

子供のようにはしゃぐ私の手を優しく握ってくれているカラ松さん
どこか寂しそうな顔をしていたのは気のせいだろうか。

ジェットコースター、メリーゴーランド、コーヒーカップ、色々な乗り物に乗って楽しい時間を過ごした

貴「もう、こんな時間なんですね。そろそろ帰りますか」

カラ「最後に観覧車でも乗って行くか？」

貴「はい！」

観覧車に乗る人たちはやはりカップルが多かった
カップルを見てたら少しイラついたけど、とても仲が良さそうで少し羨ましかった。
観覧車の乗る順番が私達に回って来た

少し高い所まで来て窓の外を見るととても綺麗な夕焼けだった

貴「カラ松さん！見てください！綺麗ですよ！」

カラ「あぁ、…そうだな。」

やっぱりカラ松さんは悲しそうな顔をしていた

貴「カラ松さん。どうしたんですか？」

カラ「なんのことだ、カラ松girl？俺はいつもと同じさ」

貴「…じゃあ、なんでそんな悲しそうな顔をするんですか？」

カラ「…俺たちは、元の世界に戻らなくてはならないんだ」

そうなんだ…
カラ松さん達が元の世界に戻れる。
とても良いことの筈なのに素直に喜べなかった

貴「そう、なんですか。良かったですね！元の世界に帰れるようになって」

帰ってほしくないなんて言える訳がない

カラ「俺は、まだ帰りたくない」

隣に座っていたカラ松さんが私の横に手をつき壁ドンの形になる

カラ「俺は！Aの事が好きなんだ！だから…」

今にも泣き出しそうなカラ松さん
涙が頰を伝って流れ落ちている
私はカラ松さんの頭にそっと手を置き優しく撫でた

貴「ありがとうございます。気持ちはすごい嬉しいです。でも、カラ松さん達は帰らなきゃダメなんです！」

言いたくない、まだここにいて欲しい。
だけどカラ松さん達はここにいちゃ行けないから。元の世界に帰らないとダメだから

あぁ、涙が出てくる。なんで泣いてるんだろ。

カラ松さんは私を強く抱きしめた。
カラ松さんも泣いている。
カラ松さんの思いがヒシヒシと伝わってくる

貴「私はカラ松さんと入られて楽しかったです。だから泣かないでください。」

カラ松さんは抱きしめていた手を離し私の手を引き
カラ松さんは私の唇を奪った。