大倉くんのヒロインにはなれない。 (ページ18)

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18.横山先輩と焼肉店ページ18

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横『A、今日付き合って』

バイト終わり誘われた。

「…珍しいですね！バイト終わりはいつもすぐ帰るのに」

横『今日はな〜(笑)』

横山先輩に連れてこられたのは食べ放題の焼肉店。
雰囲気がよくて、一つ一つが個部屋だから、気にせずプライベートで長居しやすい空間で嬉しい。

横『おすすめやねん、ここ』

「おいしそ〜！」

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一通りメニューを見て、注文をと店員さんを呼ぶと

大『はい、お伺いいたしま…』

「大倉くん…！」

大『A…！…と、横山くん？』

横『よっ。来たで』

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横山先輩は、前から大倉くんがどこでバイトをしているか知っていたらしく、前から私を連れて行きたかったらしい。

大『ふたりともバイト終わり？』

横『まあな』

大『いーなぁ、俺まだあと1時間ある』

横『頑張れ(笑)』

大倉くんが横山先輩と話してる間、なんか緊張しちゃって黙りこくってる私。

バイト姿の大倉くんかっこいいし、
わたしはバイト終わりで変な前髪なってるし
顔はボロボロだし、ヤダなあ。

大『なんでAは喋らんの？』

「へっ？」

大『俺となんで目合わしてくれへんのよ。』

「えっ…、、いや……ごめん…。」

大『…まあいいんやけど。』
大『ごゆっくり。』

ピシャッ！と閉められた襖。

な、なんかまた怒ってる…？

横『(大倉むっちゃ拗ねるやん)』

横『なぁ、Aってまだ好きな人変わってないん？』

あえて小さな声で、名前を控え、
そう言ってきた横山先輩。

「はい。…」

横『そうなんや。脈アリな感じは？』

「全く。というかそんな展開にはならないと思います」

横『そうかなぁ…？俺はちょっとあるんちゃうかなって思うんやけどな…。』

「どこがっ」
大『失礼します』

「っ、」

タイミングよくというべきか、悪くと言うべきか
大倉くんが注文した料理を持ってきた。

大『どーぞ。』

お皿を並べてくれる大倉くん、かっこいいなぁ…。
でも重そう、、

「わたし持つよ」

大『だーめ。お客様？』

「は、はい…」

ふ。と笑ってわたしの席から並べてくれる大倉くん。
どうしよう、ドキドキする…！

そんな時、「あっ！見っけ！忠義！」という聞き慣れた声がした。

大『一花…』