始まりの話 ページ3
今、この場に居るのは1人の少女と一匹の宇宙人
『そっちはどう?チップス警部補』
「順調っチュ!」
彼女達はこれから新たな署員と成りうる者を探しに行く
そこにシェロニモ二等巡査が声をかける
「ではしっかり頼むぞ2人共」
『「ヨーヨーサ!」』
こうして彼女達は地球に降り立った
*
__城堀中学校
「九ノ瀬宙太!」
宙太、と呼ばれた少年は窓の外を見つめながらボーッとしている
彼の悪い癖は独り言。本人曰く声が聞こえるらしいが他人には聞こえない為、ボソボソと呟いているのが現実
「え…?いいニオイがする…?春だからかなぁ〜」
独り言を続ける宙太に向かって教師が声をかける。
「九ノ瀬?誰と話しているんだ?」
それでも尚、宙太は独り言を続ける
「僕は選択した時の乾いた服のニオイが好きだけど」
「おい九ノ瀬…先生を無視するな」
教師が呼びかけても宙太が反応する気配は無い
「コラ九ノ瀬!!いつまで独り言を言っとる!!」
「すっすみません!!」
教師が大声で呼びかけると、ガタガタッと音を立て、宙太が立ち上がった
「でたーつぶやき宙太〜!」
周りからもクスクスと笑い声が聞こえる
(あ〜もう、最悪だよ!!)
*
−家庭科室−
「新学年早々勇者だよな〜」
「ち…違うって本当に気づかなかったんだ」
「社会の武川を無視して自分の世界に入り込むなんて普通できねーよ」
「前の全校集会なんか校長の話の前で『この話が終わったら帰れるから…』ってつぶやいてさ!」
調理実習中、男子が話し込んでいるのを横目で見ている少女がいた
「ふふっ美鈴!九ノ瀬君って変わってて面白いよね」
とある少女が宙太を見つめている
「……」
見つめている…と言うかどちらかと言えば睨んでいる、と言った方が正しい。彼女の名は其方美鈴。宙太のクラスメートだ
すると宙太は美鈴が睨んでいるのに気づいたのか驚いている
(やっぱカワイイナ〜其方美鈴って子。話した事ないけど性格もカワイイんだろ〜な〜)
宙太がそんな事を考えているのも知らず、クラスメートが驚きの声をあげた
「おおスゲェ!!」
「え」
宙太はただ唖然とするばかり
「すんげー高速輪切り!プロ級じゃん!」
「お…大袈裟だよ…」
謙遜するも話はどんどん進んでいく
「いいや一般男子の4倍の速さだ!」
「えっそんな!」
「さすが火事手伝いで鍛えた家庭科の鬼!」
するとクラスメートが無茶ぶりをし始める
「ってことで俺のも頼んだ」
「えっ僕…?いやっ…」
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優 - 面白かったです!更新頑張ってください♪ (2017年1月22日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 文才すごっ 私にも欲しい!! (2015年10月7日 23時) (レス) id: a5b4a08d88 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - まさかエルドライブとREBORN!が合体するなんて…!? 面白かったです。 更新お待ちしています! (2015年9月17日 20時) (レス) id: e1ba0c2b47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一歌 | 作成日時:2015年4月24日 22時