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宇宙警察 ページ12

「俺達、宇宙警察エルドライブの使命は、宇宙に住む者の平和と治安を守る事だ」

【ジャンルノR】と呼ばれる宇宙船に戻った宙太は、署長であるレインに色々説明をされていた。

[宇宙警察、面白いな、宙太!]

「どこがだよ!こんなの夢であって欲しいよ…」

宙太が“声”に反論すると、レインが宙太の事を不思議なものを見るような目で見つめた。

「しかし本当にお前、独り言をよく言うよな」

「え?いやっ…これは…」

「まあ、いいさ。A、詳しい事はお前が説明してやってくれ。俺、ちょっと地球の菓子持ってくる」

レインがそう言うと、彼出ていく代わりにAが一歩前へ出た

『全く署長は…えっと、うちの署員は宇宙警察の素質がありそうな人…人じゃない方もいるけど、そういう方々を宇宙に散らばるマザーズコンピューターの総意が選出するの。宙太君はそのマザーズコンピューターに選ばれたんだよ』

Aの説明が1通り終わると、なんともタイミング良くレインが大量のお菓子を持って歩いてきた。

「今からやる採用試験に受かりさえすれば晴れてお前もエルドライブの一員だぜ!」

そんな事言われても…、と、なんとも諦め気味の宙太。しかしレインも引かずに、やれ!と、命令っぽく宙太に言う。

____と、そこに凛とした声が響く。

「私は反対です」

『ちょっと、美鈴!』

声の主は、其方美鈴だ。

「彼には独り言を呟く事からわかるように妄想癖があります。客観性が求められる警察官には不向きです」

その後も其方は、協調性に欠けるとか、“失望”と書いて“ここのせちゅうた”と読む日は近いとか、言いたい放題に言い続けた。さすがに宙太もイラッとくるわけで。

「ちょっと待ってよ、勝手に決めつけて…。君、いつも一方的に話すけど、まだ僕の事全部は知らないと思うんだけど」

宙太が言うと、署内がざわついた(良い意味で)。

『やるじゃん、宙太君』

しかし、其方はまた噛み付いてくる。

「からかわないでください!それじゃ、貴方は試験を受けて本気でエルドライブになりたいんですか?宇宙のために命を削る覚悟があるんですか?」

「え、命を削るって…それは…」

そこに“声”も加わる。

[受けろ宙太!]

「え"」

[エルドライブ受けろ!面白そうだ!絶対に受けろ宙太!!]

「あーっもう!うるさいなぁ、お前は黙ってろ!!」

“声”に向けたその言葉。しかし“声”が聞こえない署員達にとっては其方に言った様に聞こえたのだった。

採用試験 1→←宇宙



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- 面白かったです!更新頑張ってください♪ (2017年1月22日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 文才すごっ 私にも欲しい!! (2015年10月7日 23時) (レス) id: a5b4a08d88 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - まさかエルドライブとREBORN!が合体するなんて…!? 面白かったです。 更新お待ちしています! (2015年9月17日 20時) (レス) id: e1ba0c2b47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一歌 | 作成日時:2015年4月24日 22時

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