プロデューサーと楽器 ページ15
とある休み時間。
真っ白な煙とともに、中庭にひとつのシルエットが現れた。
「どうも、あなたの日々樹渉です☆
Aさん、あなたにまた”愛”を、プレゼントしに来ました。」
中庭で一人、弁当を食べていたAはただ斜め上を見て唖然呆然。
「おや？ふふふ、まだ私の登場になれてないその初々しさ、面白いですね！」
「いえ、あの……また新しく楽器を教えてくれるとこの招待状のようなものに書かれていたので、友人に断りを入れて待ってたんですが……。
帰っていいですか？」
「おやおや、そんなに焦ってもいいことなんてありませんよ？
それに私を誰だと思っているのです！
三拍子で楽器などいくらでも出せますよ」
「ええ、まぁもうそう言われても驚きませんよ。」
「では早速始めましょう。
今回は、Three、Two、One」
ボンッ！
「……ヴァイオリン……ですか？」
「はい、ヴァイオリンは有名な楽器のひとつ。
弾くのは難しいですが練習のしがいがあるはずですよ。」
それからお弁当を食べ終えたAは立ち上がり、日々樹渉が出したヴァイオリンに手をかけた。
「やぁ、二人とも。
何かしている様子が見えたから来たら次はヴァイオリンを教えて貰っているのかい？」
弾き始めようと小さく息を吸ったら、どうやら生徒会長がお見えの様だ。
「英智！今日は来ていたのですね、お身体の具合は？」
「うん、今日はいい感じだよ。隣失礼するね。
それより、今日は練習何日目だい？
以前はピアノとサックスをしていたよね」
「今日が初日ですよ。
一ヶ月で二つも楽器を覚える彼女の成長っぷりは見ていてとても気持ちがいいです。
まぁ私は全て見て覚えましたがね。
その点、彼女は努力型なので新鮮です」
「僕も幼い時は楽器を
このような方たちを天才型という。
気を取り直してAはヴァイオリンを構える。
日々樹渉に姿勢を指摘されながら、基本野放し練習だ。
自分で音階を探すところから始める。
首をかしげながらも懸命にAは音を探していた。
「ふふふ、情けないですねぇ、理由をつけてでしか彼女に話しかけられないとは」
「渉も意外と可愛い一面があるんだね」
「アドリブが苦手なだけですよ。
ですがこの理由付けのおかげで彼女がよく私を探しているそうです。」
「羨ましい立ち位置だね」
「いくら英智でも、変わりませんよ」
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結葉(プロフ) - 更新待ってます‼ (2023年3月4日 10時) (
レス) @page30 id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - れいありすさん» コメントありがとうございます！思ったことを言葉に表すの難しいですよね。それでも伝えようとしていただけただけで本当に嬉しいですし、ありがたい気持ちでいっぱいです。不定期更新ですが完結は必ずしますのでゆっくりとお楽しみいただけると幸いです。 (2020年4月27日 11時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
れいありす(プロフ) - この物語とても面白いです!言葉では表せない位何て言うか...面白くて大好きです!更新頑張ってください!応援しています！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: 897e8a62fb (このIDを非表示/違反報告)
Music(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました (2019年11月30日 10時) (レス) id: ac04f81fab (このIDを非表示/違反報告)
矢澤こゆき(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 作者さんの更新が速すぎて驚きました｡投稿ありがとうございます!! (2019年11月24日 19時) (レス) id: 9da7dff2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年10月13日 16時
