働け！！妖怪旅館【ハイキュー】

人魂2つ ページ3

引き続き五色side〜



裏口から入り、医務室を目指す。

すると


「おい、五色。

ニンゲン臭ぇぞ。

しかも、血の匂いも混じってる……。

一体なにしてきた……って……は？」


早くも白布さんに見つかってしまったようだ。


「違うんです、
あの、

このニンゲン旅館前で倒れてて……

色々と怪我してるみたいだし、こんな夜に外に置いておくのも可哀想かと……。


それにお客さんもびっくりされたら危ないので……。」


「……んで拾ってきたんだな？」


「……ううっ……はい。」


「……はぁ。

じゃあ回復するまでお前が面倒みろよ。

自分で作った責任は自分で取れるようになれ」


「は、はいっ！

五色工、精一杯意地を見せてやりますよ！！」


「おいうるさい。

持ってるそいつも、客も迷惑するだろ。」

「は、はいっ、すんません！！

医務室に連れていきます！！」


「おー……。」



思ったよりあっさり了承を得ることが出来てラッキーだったな……。

しかし、病人の世話なんてどうすんだ？


大平さんとかに相談してみるか。


医務室についてドアを開けると


「ん、五色か………。

………ん？」


川西さんがいた。


「お、おい……そいつ、ニンゲンか？

え？しかも血の匂いもするし……何してきたんだ？」


そして白布さんと同じ反応をしている。


「旅館の前で倒れてたのを保護しました！！

白布さんにはもう了承得てます！！」


「え、あ、看病？

え？白布が？？

あいつかなりニンゲン嫌いじゃなかったっけ？？

俺も嫌いじゃねーけどあんま関わりたくねぇし……。


五色お前よく触れるな……。」


「これくらいなら大丈夫ですよ！！

あの、空いてるベットあります？」


「あるけどその前に血を拭いてこい。


汚れる」


「あ、はい！」



医務室の勝手口から外に出て、すぐ近くの水道に運び、


後から来た川西さんにタオルを貰い、血塗れの足を洗い、濡れたタオルで頭の血を拭き取った。


「他に怪我してるとこない？？」

「そうですね……俺が見た時には頭と足から血が出てたのと、顔が腫れていたのと、腕がなんか怖い曲がり方してるのですかね」

「あー………。

多分腕の骨折れてるやつだわ」

「ひっ……や、やっぱりですか……。」


「おん、まぁ何があったとかは本人が起きた時にでも聞くか。

今は安静にさせとくぞ。」


それからベットに運び、ケガを消毒して、包帯をまいてベットに寝かせた。

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