五十二話 ページ4
〜夜久衛輔 side〜
野菜炒めを作り、そのまま何も食べずフラフラと消えてしまったA。
どうやら疲れきっているようで、呼び止めようにも伸ばした手は空を切るだけだった。
そしてそんなAの様子とは反対に、さっきまで眠りこけていた白鳥沢組の奴らは目を覚ましたようで、屋敷内をキョロキョロ見回しながら感嘆の声を漏らしていた。
すると、
「あ、あの……」
そう俺より背が高く、少し眠たげのでも無表情なやつが話しかけてくる。
「……あ、お前午前中にネットにウイルス持ってきたやつか！」
「え、あ、あぁ……まぁそうなる……ッスね。
俺、川西太一って言います。
妃御殿さん巻き込んだうえに屋敷にお邪魔してすいません。
その……」
目の前の川西と名乗るやつはそうどもりながら言葉を紡ぐ。
「まぁなんだ……俺たちは別に被害受けてねーし、Aがやりたいって言って勝手に動いただけだからあんま気にすんな。
この屋敷だってだだっ広いだけより人いた方があいつもまぁ……楽しいだろうし。」
こちらもできるだけ相手を刺激しないようそう言葉をかける。
俺たちはまだ人が増えるとしか聞いてなかったし、詳しいことは知らないが、Aが決めたことなら文句なんて出てこなかった。
「取り敢えず、風呂はいって部屋割りだけして手当を終わらせてやること多いんだからお前も早く食ってこいよ。
明日からまた訓練あんだろうし」
「え、あの」
「あとそうだな……Aからスーツとか貰えるけどなかなか動きやすくてさ。
そういや対人訓練とか俺投げ飛ばされてばっかりでさ。
それに俺この世界に入ってまだ日が浅いからスキルもなんもなくてさ」
「いや、俺たちは……」
「そういやあいつ片付けできねーんだよ。
そこは勘弁してやってくれ。それ以外は化け物レベルでさ」
そこまで言うと、川西の顔を見てハッと口を閉ざす。
「悪ぃ、気に触るようなこと言ったか？」
目の前のやつは、どうやら混乱したような困ったような顔をしていた。
急いで声をかけ顔を覗き込む。
するとそいつは少し考えてから口を開いた。
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時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - 緋絽さん» コメントありがとうございます！これからもキャラたくさん出てくる(出す予定)なので楽しみにしていただけると嬉しいです^^* (2020年2月21日 16時) (
レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
緋絽(プロフ) - めっさタイプのストーリーで度肝抜かれました。続き楽しみに待ってます。次はどこのキャラが出てくるのか、楽しみです。 (2020年2月20日 3時) (レス) id: 9dee7f56fc (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ@天かすっこ(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 全然大丈夫です！これからも楽しみにしてます！ (2020年1月30日 16時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - ひとみ@天かすっこさん» 返信遅くなってしまいすいません。応援ありがとうございます、励みになります。更新頑張ります^^* (2020年1月29日 23時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ@天かすっこ(プロフ) - 1月初めから読み始めたんですけどこの話が私の好みドンピシャで、すごく好きです！これからも更新待ってるので頑張ってください！ (2020年1月25日 19時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年12月15日 23時
