六十三話 ページ15
「さすが、速いわね……」
一通りデータ内容の説明と主な用途を太一に伝えると早速データフォルダを整理してくれたようである。
「まぁずっとやってましたし……あ、これが依頼データですね。開いて大丈夫ですか？」
「えぇ、かなり溜まってるからさっき確認しようと思っていたのよ。」
「あ、なんかすいません……」
「いえ、いい機会だわ。
どんな内容の仕事が入ってくるか、マフィアとは勿論違うから知っておいて損は無いと思うわ」
「はい、じゃあ開きますね。」
それから難しい顔をするでもなく、他からの侵入を防ぐために何重にも掛けたロックを外していく太一。
少し背筋が震えるのを感じつつ、Aは黙ったまま画面を見ていた。
「お、やっと辿り着きました。
やっぱ難しい上に強力なの作りますね、Aさん」
「そう笑顔で言われても……まぁ安心したわ」
それから羅列しているURLのひとつをクリックし、内容の確認。
「○○会社の……ってものすごい大企業じゃないですか……？何やらかしたんですかね。
って報酬金額……いち、に、さん……
０が六つですか……。
一稼ぎでこれって……そりゃこの整った設備や大きな屋敷も納得です。」
「この屋敷は両親の屋敷なの。
まぁ維持費はあるけれど……。」
「そうなんですね。」
それから太一とAは一睡もせず、依頼案件を漁っていた。
「太一……もう朝の五時よ。私は仕事で慣れているから一徹は余裕なのだけれど……」
「俺も一徹なら大丈夫ですよ。伊達にハコを扱ってないんで。」
「そう。それじゃあ私は先に上に上がって朝食の準備でもしているわ。
六時になったら来てちょうだい」
「はい、お疲れ様です」
それからAは消えてしまった。
それから太一は何気なくAが終わらせてきた依頼案件を漁り始めた。
目が飛び出すような金額の仕事ばかりですごいなと思いながらスクロールしている。
しかし途中であることに気がついた。
「同じ依頼主から同じ案件で依頼が入ってる。
しかも金額がどんどん上昇してる……なんだこれ」
ほんの出来心だった。
そのURLをクリック。
「は？……どういうことだ……？」
依頼主:○○
報酬金:2000万
内容:夜久衛輔の暗殺を依頼する。
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時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - 緋絽さん» コメントありがとうございます！これからもキャラたくさん出てくる(出す予定)なので楽しみにしていただけると嬉しいです^^* (2020年2月21日 16時) (
レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
緋絽(プロフ) - めっさタイプのストーリーで度肝抜かれました。続き楽しみに待ってます。次はどこのキャラが出てくるのか、楽しみです。 (2020年2月20日 3時) (レス) id: 9dee7f56fc (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ@天かすっこ(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 全然大丈夫です！これからも楽しみにしてます！ (2020年1月30日 16時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - ひとみ@天かすっこさん» 返信遅くなってしまいすいません。応援ありがとうございます、励みになります。更新頑張ります^^* (2020年1月29日 23時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ@天かすっこ(プロフ) - 1月初めから読み始めたんですけどこの話が私の好みドンピシャで、すごく好きです！これからも更新待ってるので頑張ってください！ (2020年1月25日 19時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年12月15日 23時
