-アンドロイド≠主従- 《俺足》

23，俺だって暴れたい。 ページ24

家にトボトボ帰る。
北山め、一泊って言ってたくせに。

太「クソ・・・・・あいつら絶対許さねぇ・・・・・・。」

机を思いっきり叩く。
特に渉。
アイツだって明日仕事じゃねぇか。

太「・・・・・仕返しだ。」

あいつらにヒーヒー言わせてやる。
まず健永だ。
携帯忘れたとかほざいてたから家にあるだろう。
自分の携帯から健永に掛ける。
着信音で携帯を探すことにした。

太「あったあった。」

アドレス帳を開く。
全部名前をゴリラにしておいた。
ざまぁみろ、これで誰のか分からなくなった。
心の中でほくそ笑む。
渉は服の後ろにアホと書くだけで良いだろ。

太「研究所の奴らは・・・・・へへっ。」

コートを羽織る。

太「いたずらしに行こうかなぁー！」

研究所へ向かう。
少しぐらい暴走させろ。




研究所に忍び込むことに成功した。
博士が何時も座ってる椅子に腰を下ろす。
椅子は全部ネジを緩めておこう。

太「そういえば皆ここに住んでるんだよなぁ・・・。」

部屋が何個もあってプレートが掛けられてあった。
『としや』『ひろみつ』。
あれ、裕太の部屋は無いのか。
中は窓を見る限り他の部屋と違ってポップだ。
今回は宮田の部屋に入ってみよう。

太「失礼しま・・・したぁ。」

断念。
いきなり抱き枕とデカイポスターに迎えられたら引くわ。
・・・・・いや、ここで諦めるのは男じゃない。

太「よし行こう！」

中に入る。
アニメグッズに囲まれたパソコン。
ここで萌えーとか言ってるのか、気持ち悪い。

太「大学の卒業証明書か・・・・・おぉ、すげぇ。」

宮田俊哉と記されたその紙にはしっかりあの有名な大学の名前が書かれてあった。
馬鹿ではないんだな、頭のネジが足りないだけで。
テレビを付けて予約を全て解除しておいた。
外に出て他にイタズラ出来そうな場所を探す。
歩いてるとさっきとは違うプレートを見つけた。

太「Ｓ-４、Ｆ-３・・・高嗣と渉？」

さらに奥へ進むとそこにはＭ-２、Ｋ-１と書かれたプレートを見つけた。
・・・・・ドキドキする。
無意識の内に俺はＫ-１の部屋に手を伸ばしていた。
そこには大量の液晶画面。
キーボードに触ると電源が一気に付いた。

『Hello Master Hiromitsu Kitayama』

こんにちは、マスター北山宏光？
英語だ。
アルファベットの文字列が俺を襲う。
よく分からないのでテキトーにキーボードを入力してみた。

『Do you want to erase all the data』

イエスを押す。
よく分からんが、慌てふためけ馬鹿。

24，俺の心を読んだ？→←22，ちょっと意地悪な俺。

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