引き剥がし役してたら愛されました

嫌いNo.75 ページ31

さとみ目線
俺は真剣な表情になり、まっすぐにAを見つめる。

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「すぅ」と、一回深呼吸をして俺を落ち着かせる。
そのまま俺は唇を開いた。


さ「……………俺たちの関係って、、、リスナーさんたちに、どう伝える……？」

『えっ……？』

さ「……いや、あのさ、俺たち、配信者じゃん、」

『……う、うん…』

さ「それでさ、俺たちが付き合ってるっていうこと、リスナーさんたちに言った方がいいのかな…と思って。」



これは1番、俺が悩んできたことだ。
俺に彼女ができれば、報告するのは簡単だ。
…でも、その一つの報告で離れてしまうリスナーさんとかもいるかもしれない…
…ガチ恋の子とかが、病んでしまうかもしれない…
…「彼女は作らないで欲しかった」って、言われるかもしれない…
…そして、Aも傷ついてしまうかもしれない…




けど、隠しておくのも時間の無駄……。
いつかは、バレてしまう。
外出も一緒にできないかもしれない。
なら、、、いっそ言っちゃえばいいんじゃないかって…
でも、純粋に推してくれてるリスナーさんを裏切ったことになるかもしれない…

だから俺は彼女を作らなかった。
「一生独身でいいや」と。


『……』

Aが黙った。

さ「……っ、」






『ねぇ、…僕は、言った方がいいんじゃないかな。』

さ「……ぇ…」

『このまま話さなかったらずっっと隠してかなきゃいけないじゃん。…それにさとみはリスナーも大事でしょ？それは僕も。…だから、早めに報告はしたい。………まずは挑戦だよ。「当たって弾けろ」だよっ！まぁ、、、、代償は大きいけど…w…僕はさとみと付き合ったことに、悔いはないよ。ちゃんと僕たちの思いを、受け取ってくれる人は絶対いるから…だから、、僕は、話すかな？w』

さ「A……」
もしかして、Aも悩んでたのかな…









よし、決めた…。今度の放送で、みんなに話そう。









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※ちょいネタバレ※





あの、ハッピーエンドで終わりたいので、さとみくんとAが付き合うことをリスナーさんたちは理解してくれるということにします。
「なわけないやろ」と思ってくれても、あくまで″夢小説″なので。

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