4:don't ignore discomfort ページ5
『異能力』を使って二日目。
私が怒られなくなったこと以外、あまり変化はない。
いやー、理不尽に怒られないのはいいねぇ
え、なんでそんなに怒られるのかって?
知らん。
強いて言うなら、私が学級委員長だから?
何かあれば私に押し付ける→(なぜか)私のせいになる→私が怒られる
という悪循環が生まれるのだ。
学級委員長だからってクラスメイトの責任まで負うのはどうかしてるけど、
押し付ける側にとっては楽だから誰も止めないんだよなぁ。
ほんとに、今更だけどね。もう関係ないし。
まぁそういうわけで、私は学生生活を満喫しています!
今は、ゆっくり校内を散歩中。
ドンッ
あ、やべ。誰かと思いっきりぶつかってしまった。
「す、すみません...」
どうしよう、また怒られる..!
思わず身構える。が、ぶつかった相手は何事もなかったように去っていった。
え、なんで?
考えていると、一つの可能性に思い当たった。
もしかして、「理不尽の存在しない世界」だから?
そういうことか。
やった..!
これからはもう怒られる心配はない。
よし、忘れないうちにメモしておこう。
私はこのとき感じた違和感を無視して、歓喜と安堵に浸っていた。
違和感を無視したこと
この出来事を、私が後悔することになると知らずに。
____________________以下、日記内容である。
6/27 (火)
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作者名:アイスクリスタル | 作成日時:2023年7月14日 21時