全てが偽りな初対面【stpr】

偽りの日常で。 ページ2

何気ない１日の始まりだった

小鳥の鳴く声が窓から聞こえる







今日も何かがすっぽり抜けたような一日の始まり







あの日から、私の心はすっぽり抜けていた

だけどそれを気にすると後悔するから

私は見て見ぬふりをする




私はそんなに大きくないリビングで音楽を聴きながら朝食をとる

その後、身支度をして、いつも通りニュースを見ながらぼーっとする。




この時間が一番好きだ

何も考えないでいられる




その後スマホを眺めた

最近変わった「Ｘ」と書かれた白黒のアイコンをタップする

通知が来ている

仕事のDMか。



私の仕事はイラストレーターだ。

一応YouTubeでもメイキング動画を出しているがそこまで人気ではない



だけど色々なボカロPさんや歌い手さんとかのイラストを担当させていただいてる

とても嬉しいことだ



「今日も沢山の絵を描けるんだなぁ。幸せ、、」と呑気に考えながらDMを読んでいく

普通に見てくれている人が質問してきてくれているものもある




だがありがたいことにお仕事のDMもかなり来ている



『売れっ子だなぁ。私』



声に出して言ってから自分で少し恥ずかしがりながら

とても嬉しいことだなと改めて実感する




最後のDMは、

驚きの人物からだった。




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そのDMの送り主は

「@root_nico」だった。





そう。あの有名な歌い手、「すとぷり」の黄色担当るぅとくんだ。

内容は「誕生日のお祝いイラストをお願いできないか」と言うことだった

そんなの引き受けるにきまっているじゃないですか。




彼は私の推しなのだから

私がこの「絵師」と言う仕事をしようと思ったのもるぅとくんのお陰だ

るぅとくんと同じ様な場所で活動したかったから

それと、絵が上手いことが私の自分の好きなところだったから






私は光のような速度で返信のDMを送った





「ぜひ、やらせていきたいです。とても光栄です。
ありがとうございます！」






と。



このたった二言のやり取りから何気ない何かが抜けたような生活が

変化していった

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