23枚目 ページ23
……
『……っあ〜……』
欠伸をひとつして、今日の計画を立てる。
まず、表情をしっかり作っていけなければ……。
ここの奴らは皆鋭い。多分、ポーカーフェイスが鍵になりそうだな……。
ふたつめ。聞き出す情報について。
多分ここの奴らは戦闘狂が多いはず。
名前、顔、使う武器、は分かっている。弱点さえ分かればきっと……
『……っ……』
1度考えるのをやめた。
ｶﾞｻ、と手にある軍の地図を見る。
本当に……ここから、抜け出すのが、正解なのか？
兄のいるあの国に、戻る必要はあるのか？
あの、冷たい場所に？
……分からない、分かりたくない、……
俺は……
『……どうすれば、いい……？』
キーンと耳鳴りがして、頭を抱える。？
？
……？
俺は……本当に………？
兄が好きだったのか……？
ーーー『ごめ、なさｯ……』ーーー
ーーー『できます、っ、やりま、す』ーーー
なんだ、これ
何度も何度も殴られているのは、幼少期の……俺？
ぐるぐるぐる、ぐるぐるぐる。
ぐるぐる、ぐるぐるぐる。
吐きそうだ、
……気持ち悪い……
耐えられなくて、布団を被る。
『……ぅえ……ッ……ぐ……』
吐きそうになって、口を抑えて。
そんなことを繰り返して、……体感10分ぐらい。
止まない嫌悪感を突き破ったのは、冷めた水色だった。
ガチャ
「おい、なにしとるん？はよ飯……」
『ｯｯ…!!?……ッぐ、いら、いらないです、すみません、』
まだ震える手を必死に動かして、布団を除けた。声はカスカスで、音になっていたか分からない。
kn「……なんやその顔。は、笑えるわァ。いいからさっさと、」
グイッと襟首を引っ張られる。
吐きそう……
『……ッか……ﾊｯ……ひ……？』
吐いた。が、何も入っていない胃からは何も出なかった。胃液だけ。
「持ってきてやったんやで、俺が。」
『、はっ……あ……ふッ……』
変な嗚咽ばかりが零れる。
確か……コネシマ？
そいつは多分……俺のご飯を持ってきたのか……？
俺の異変なんて関係ないような冷たい顔で、俺にスプーンを向けた。
「ほーれ、食うてみ？」
さっきからはっきりしない頭にに、その言葉が響いた。
その、水色の目は……昨日見た翡翠色と同じ、狂気を孕んでいた。
続く (更新停止中)
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匿 - 届かないかもしれないですけど更新頑張ってください…！ (2023年4月20日 16時) (
レス) @page23 id: b15cadbc9f (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 応援してます(*'ω'*) (2020年9月14日 21時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 好きです。神ですか？神ですね！更新まってますぅ！ (2020年9月14日 21時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 続いてほしいです！！！ (2020年8月21日 11時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 澪 2さん» ｳｯ……；；！とっても優しいですね……うおぉ染みます……!!ありがとうこざいます……！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: dd0734f7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2020年3月5日 21時
