【 wrwr d 】間 違 え た ス パ イ 君【男主】

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gr「やぁ、こんにちは」

低い声。

『こん、にちは、』

長らく、まともに喋っていないせいで、掠れた声で返事をする。

gr「ふは、まぁ突然だが！

ここから出たいか？A。」


『出して、くれる、ん、ですか……』

ほんとうに……？


gr「あぁ、お前次第だがな！

ここ(我々軍)から出ることが出来れば、もう一生、ここで過ごすことはないゾ！」

「……どうだ、乗るか？」

『……』



『……もちろん。』



乗るしか、ないじゃないか。

……それから、ここの地図を貰い、幹部の情報、武器庫の場所などを教えてもらった。


そして、ここから逃げられたら、自国に情報を流せて、一生自由の身。


なぜ突然こんなことになったのか、全く検討がつかない……が、俺にとって有益であることは確かだ。


それに、この状況を抜け出すにはもってこいの情報を沢山貰った。

きっとここから逃げ出すのは不可能だと、舐められているのだろう。

……甘く見られてて、良かったかもしれない。




逃げ出せるかもしれない……

……違う、そうじゃなくて……









『……逃げ出してみせる、絶対に！』









赤い眼をした彼は、にやりと口角を釣り上げた。





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どんどん急展開ですみません……；；

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